愛国という名の亡国(河出新書)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309631080

感想・レビュー・書評

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  • 民主主義という寛容さを内包する "社会の仕組み" が多数決主義というマジョリティがマイノリティを排除しようとする社会へと陥落している。政治に無関心なノンポリが安穏としていると、気付かぬうちに駆逐されて居場所を失う末路を辿るであろう。声をあげる。即効性は無くとも持続可能な社会は身近な違和感への修正にこだわる。心折れそうになっても奮起する姿勢こそ民主主義の根幹にある。その対極がヘイト・差別なのだ。その愚行を私は軽蔑する。

  • 勉強になった。こんな仕事がいっぱい必要な世の中だ。

  • 安田浩一によるマイノリティの立場を憂いた一冊。

    どちらかというと左よりかと思ったものの、内容は普通に面白かった。

  • ● 2013年の鶴橋で行われたヘイトデモで女子中学生が殺戮を煽動するようなスピーチをした。この中学生は有名な活動家の娘だった。
    ●マイノリティ差別を許さない山口祐二郎や野村秋介。しかし彼等の存在は右翼の中では異端であり、今本当の右翼とレイシストにどれほどの違いがあるというのか。
    ●沖縄問題と右翼。右翼は国体護持を主張しながら、沖縄に米軍が駐留していることに大きな関心を寄せていない。他国の軍隊が日本に座っていることに異を唱えて当然です。花瑛塾の仲村之菊。
    ●外国人労働者。海の向こうから渡ってくるのは「労働力」ではない。生身の人間なのだ。私たちがその認識を共有することこそ、「共生」の第一歩である。

  • ディズニーランドやUSJ、新宿などの超高層ビル群などの日本経済の金メッキの繁栄ぶりの中で、生活保護を受けたい人たちが水際作戦で追い返されている。
    憲法25条の理念である、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。というものの枠外に捨て置かれてしまっている人々が多い。
    富の配分が間違っているのではないだろうか。貧困は自己責任でなく政治の責任として取り組まなくてはいけない最大の問題だと感じた。

  • 東2法経図・6F開架:361.8A/Y62a//K

  • 19/08/28。

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著者プロフィール

1964年生まれ。産湯は伊東温泉(静岡県)。週刊誌記者を経てノンフィクションライターに。『ネットと愛国』(講談社+α文庫)で講談社ノンフィクション賞、「ルポ 外国人『隷属』労働者」(月刊「G2」記事)で大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞。『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書)、『ヘイトスピーチ』(文春新書)、『学校では教えてくれない差別と排除の話』(皓星社) 、『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書)、 『団地と移民』(KADOKAWA)、『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日文庫)他、著書多数。
取材の合間にひとっ風呂、が基本動作。お気に入りは炭酸泉。

「2021年 『戦争とバスタオル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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