ルポ「8050問題」: 高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から (河出新書)
- 河出書房新社 (2019年11月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309631158
感想・レビュー・書評
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一時期に比べて最近この言葉を聞く機会が減った様な気がするが、行政の対策は進んでいるのだろうか?
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親戚や、近所に引きこもりの人が割といる。
親が高齢になったらどうなるのか、そもそもそうなった原因は何なのか、どうしたら問題で無くなるのかを考えようと読んでみた。
一口に引きこもりと言っても、原因も状況も様々、支援が必要ない場合もある。
そして、こういった状況の人を就労に繋げるのが必ずしも解決ではないという。
ではどうすれば良いのか?
結局は手探りで、ケースバイケース、決め手みたいなものはなさそう。
これは他人事ではなく、誰でも同じ境遇になる可能性はあると思う。明日は我が身と思い読んだ。
様々なケースが紹介されていた。 -
80代の親と50代のひきこもり子を扱った本。
親の遺体と暮らしたり監禁されたりと様々なケースが紹介されている。
一番惨いのは年齢により救いの声を封殺した行政と思われる。「9060問題」に移っているのも考えさせられる。
東京都も重い腰を上げたようだが2020年コロナ禍によりまた事態は変わるような気がする。 -
ひきこもり支援はそのままで生きられるようにすることが大切。就労に偏った支援、経済的状況だけに注目するのはやめてほしい。
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引きこもり年齢の高齢化問題と支援の現状と課題。
ジャーナリストの視点と当事者支援の筆者によるリアリティある本。
当事者支援の視点からジャーナリストの視点に展開してもらえれば、さらにわかりやすかったのかなとも思った。
数ある引きこもり関係の本の中では、良書だと思った。
235ページ6行目に脱字があった。 -
9月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311475927 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00602543
【スタッフコメント】
引きこもりの中高年と、その面倒を見る高齢の親の問題が、昨今クローズアップされていますが、そのクローズアップの仕方に誤解や偏見が混ざっていることもあります。彼らの問題は本当に自己責任で片付けられるのでしょうか。その経緯や現状を想像し、この問題を抱えている人々に対する見方を変えていかなければならないのかもしれません。 -
支援団体 窓口 39歳までしか受け付けていない
無理やり引きだす暴力的支援あり
地域若者サポートステーション(サポステ) 委託したNPOや民間企業が運営 対象年齢は従来40歳未満
次年度の契約更新は就労率などの実績が必要 就労に近い人を優先しがち
各自治体に求められているのは、ひきこもる人や家族が安心して相談できる受け皿をいかに用意するか。また、地域に眠る資源を掘り起こし、情報や人の集積するプラットフォームを通じて、人や資源と関係性をつくっていけるかにかかっている
当事者の働きかけで年齢制限が撤廃
居場所づくり
居場所と働く場のあいだを埋めるもの
経済的損失でも生産性でもない。命を張って就労しなくても、生きていれば、誰かに支えてもらうことも、誰かを支えることもある。なにもしなくてもいいから、ただいきていてほしい。生きていることが自体が、社会参加している。ことなのだと、われわれはずっと訴えてきたけど、そんなメッセージが社会の側からようやく発信されるようになったのだ。 -
東2法経図・6F開架:KW/2020//K
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8050問題とは80代の親が収入のない50代の子供の生活を支え、行き詰まっている世帯の事である。臨床現場でも、ここ5年程、増えている印象がある。その実態は多様であり、軽度の障害が分かる人もいれば、グレーゾーンの人もいて、多職種、多機関の対応が必要になる。本書は、この問題の実態と行政や民間で進んできている取り組みについてのレポートである。まだまだ手探りの感はあるが、少しずつ取り組みは進んできているところもある状況は理解出来た。