自分の「うつ」を治した精神科医の方法 (イラスト図解版)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309651835

感想・レビュー・書評

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    「生き方」の指南書としては別にいいでしょう。ぜんぶどこかで見たことのあるような内容と言うことを除いては。しかしうつ病の治療が必要な人には勧められない。

    著者は精神医学の訓練を受けていない人のようだが、それでももうすこし精神医学について学び知識や理解を深めることは可能だったはずだ。しかしこの人はにとっては通俗的な精神科に対するマイナスイメージのみが精神科そのもののようだ。通俗的であるが故に精神科医療に対する不安がある人の心をとらえるのだろうが、残念ながらこの人の知識も一般の人とほとんど変わりのないレベルのようだ。
    しかし偏見と「わかってるつもり」という自信だけはおありのようで、この人には精神医学・精神医療が成し遂げてきたことへの敬意もない。精神医学が積み上げてきた人間的な営為とかなんてそもそもご存知ないのだろうと思う。「薬を出さない精神科医」なのだそうだが、無知や偏見の結果必要な人に対して必要な処置ができないということに関しては患者の求めるままに薬を出していた医者と方向性が違うだけで根は同じ。

    残念なことに精神科医の常で、名医にかかっても治らない患者がいる一方で、どんな困った医者にかかってもよくなる人はいるのだ。ただ治った人の何倍も脱落したり、悪化して周辺の医療機関がフォローに追われたりはするが。この医院の周辺の医療機関には同情を禁じ得ない。

    それと、別れた奥さんに対する配慮に欠けた記述が気になる。そのあたりもうちょっと考えた方がいいんじゃないかな。

  • 「方法」とタイトルにあるからには細かなメソッドを掲載していると思ったがそうではなかった。

    しかし、自身も罹患した、うつに真摯に向き合っているだろう医師の見解や体験を知ることができたのはよかったと思う。

    うつの自己啓発的な本の何冊分も方法は載っていたし、自分語りが適切な分量だった。

  • 成育歴(特に母親との関係)と思考のクセがウツの発症に関係している。
    ということが書かれていた。

  • 読んでるだけでウキウキしてくる本。
    感謝。
    うつからの脱出というよりも生き方や元気を取り戻す本。
    うつは病気ではない、と言えば怒る人がいるかもしれませんが、大切なのは生き方や考え方を見直して喜びに生きること。
    義務と責任でなく、愛と感謝の関係に。
    私も生き方塾を開こうと思います。

  • わかりやすい。

  • 宮島賢也/著
    人間関係や生き方が原因で起こる「うつ」。薬に頼らず根本的な治療でみずからの病を治した精神科医が、「考え方のポイント」「具体的な食事例」などを丁寧に解説。心身の健康を取り戻せる本。

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著者プロフィール

精神科医・産業医。1973年、神奈川県生まれ。防衛医科大学校卒業。研修中、意欲がわかず精神科を受診、うつ病の診断を受ける。自身が7年間抗うつ剤を服用した経験から、「薬でうつは治らない」と気づき、食生活と考え方、生き方を変え、うつ病を克服する。その経験を踏まえ、患者が自ら悩みに気づき、それを解決する手伝いをする方向へと転換。うつの予防と改善へ導き、人間関係を楽にする「メンタルセラピー」を考案する。心の深い世界を知ったことから、さらに探求を開始し、現在は産業医などをしながら、心の不調の予防や教育により一層関われる方法を模索中。

「2023年 『メンタルは食事が9割』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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