- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309762012
作品紹介・あらすじ
近代史上最大の事件「フランス革命」とは何だったのか?熱狂と妥協、希望と絶望の時代、人びとはいかに生き抜き、われわれに何を残したのか?最新の学術成果をふまえ、気鋭が「革命」の真実に迫る。
感想・レビュー・書評
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豊富な図版とともに、いわゆる旧体制のフランスの国家・社会構造、革命期の政治史や社会史、第三共和制以降のフランス革命の記憶の継承の問題をたどっていく。半世紀前ならば大革命をブルジョワ革命として把握し各身分・階級の動向に紙幅を割くところ、本書はA・コバンやF・フュレらが先鞭をつけたマルクス主義的なフランス革命解釈に批判的な研究成果を導きの糸として革命史を再構成している。その成果にはもちろんイコノロジー的な要素を含むものもある以上、ふくろうの本シリーズの特徴である図版の多さと大いに適合的な主題である。そういう意味でも、革命史の入門書として本書の価値はきわめて高い。
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とても面白く読めました。
歴史の出来事に重みをつけ、共和制への移行をメインとしてまとめいるのかなと思いました。ナポレオン以後はあっさりでしたが、それまでのフランス革命史を、それぞれの立場の心理も推察した上で書いており、入ってきやすかったです。
軽く利用するだけの対象だった民衆がコントロールできない流れになっていく様子を想像すると、群集心理を読んだ後なのでなおさら感慨深かったです。 -
試験対策用に借りた本。キーワードとなる出来事、人物を交えながらフランス革命の大きな流れを掴むことができ、資料も豊富な良書。フランス革命は複数の要因が奇跡的に重なって成し遂げられたが、フランス革命が「革命」である所以とその偉大さが理解できる一冊。
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図説だけあって絵が豊富。
なかなか書籍には載っていない、ファーブル・デグランティーヌやショメットの肖像画が載っていてびっくりした。(巡り合わせが悪かっただけなのかもしれないが)