一冊でわかるアメリカ史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 387
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309811017

感想・レビュー・書評

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  •  アメリカの歴史を簡単に一冊にまとめたもの。同様の書として読んだ『一冊でわかるイギリス史』よりも、理解しやすかったように思える。
     それは歴史の長短だけでなく、まだ宗教、民族、王族貴族などがイギリスより複雑に絡み合っておらず、反対意見は勿論あるものの、歴史の事件に対する大統領の対応などにまとめやすかった面があるからであろう。
     果たしていつまでアメリカが経済的にNo. 1たり得るのかは疑問であるが、それでも世界に影響力は間違いなくあるものであるから、そういった面でももう少しアメリカを研究した方がいい。
     特に最後の方で書かれていたが、「慣習にとらわれず、そのときそのときで正しいと思ったことを最後までやり遂げる。ダメならまた最初からやればいい、という思考で国が動きます。」ということに関して、幾分かは日本も見習う点があろう。

  • アメリカを中心とした世界での紛争、アメリカ独立、その時の日本および他国、等の歴史の流れが分かる。
    重要なイベントが簡潔にまとめられている為分かり易い。

    中田敦彦さんのyoutubeでの解説も併せて見ると、理解が深まるのでお勧め。

  • アメリカの歴史の外観を把握するにはとても良い一冊。今では世界ナンバーワンの大国ですが、歴史がこんなにも短いなんて驚きです。政党と大統領の流れがわかります。市民権運動やヒッピーのムーブメントなど、文化面にも光をあてたものも読んでみたいです。

  • アメリカという国の歴史を顧みる上で、ポイントは3つである。
    ・宗教
    ・戦争
    ・移民、および人種
    この3つのポイントが、必ず歴史の転換点に結び付いている。同時に、上記をおさえていれば、現在も継承される様々な制度や価値観(大統領制や二大政党制を基本とするアメリカ政治、大量生産・消費を基本とするアメリカ経済、人種差別や格差の見え隠れするアメリカ社会)のルーツと背景を知ることができる。

    歴史の流れがうまく理解できるように構成されており、アメリカ史の入門書としては良書。

  • アメリカの歴史について、コロンブスの大陸発見からトランプまでを1冊にまとめた本。
    この間人種問題からアメリカ史は学んでいたけど、通史として一度概要を押さえておこう、という思いから手にとった。

    まず、「1冊でわかる」としてるだけに読みやすい。
    3時間くらいでサラサラっと読めた。
    歴史の教科書のアメリカについての記述をまとめて1冊にした本なので「そういえば高校の時にこんなの習ったな〜」と学生時代を思い出す。

    一方で難点を挙げると、むしろ1冊にまとめているので表記が簡潔に過ぎる。
    特に、何度も「〜ました。」という文末が繰り返し続くので、箇条書きの短文を読まされているようでなかなか頭に入ってこない。

    「一国の歴史を210ページほどで分かりやすく述べよ」と言われるとこのような書き方になるのかもしれないが、「とりあえず大事な事件には触れておく」という書き方なので、「続きが気になる!」という没入感は得られず、ただ消化しているだけ、という物足りなさが募る。

    物語や新たな通説の発見のような「スポットを当てる」タイプではなくて、ある意味でステレオタイプ的に理解するために「余計な情報を削ぎ落とす」書籍。
    その意味では大まかな概要を抑えることには向いているが、これだけでアメリカをわかった気になるのは危うい。

  • あまり世界史に強くないので、知識を増やすために読んでみた。かなりスッキリ整理されているため読みやすかった。
    ただ土地の名称などがなかなか結びつきづらかったので、まとめの地図などがあればさらにわかりやすかったなーと思う。自分で地図帳みながら勉強するのが1番いいかも!

  • ワシントンからトランプに至るまでの歴代の大統領を軸として記述された通史。大まかな流れを頭に入れておくのにはいいかも。
    所々に挿入される「その頃の日本は」というコラムは同時期にあったことを言っているだけで、別になくてもいいかなと…

  • 読みやすい文章で、アメリカの大まかな歴史を掴むのに良かった。
    その頃の日本はどんな時代だったかの解説がところどころに挟んであって、それも流れを掴むのに大いに役立った。

  • 良くも悪くも世界に君臨しているアメリカ。その歴史がわかりやすく書いてある本だった。

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著者プロフィール

1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家。『30の戦いからよむ世界史』『キリスト教からよむ世界史』『「お金」で読み解く世界史』など著書多数。

「2023年 『一冊でわかる東欧史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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