サピエンス全史セット【全2巻】

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 799
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309862934

感想・レビュー・書評

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  • まさに一気読みしました。
    地球に存在するさまざまな生物のひとつだった人類がなぜピラミッドの頂点に立てたのか。
    ネアンデルタール人とホモサピエンスにはどんな違いがあったのか。
    認知革命、農業革命、科学革命…
    高度な文明を手に入れた人類は果たして本当に幸せになったのか…?
    一方で動物たち、植物たち、そして地球は…?
    すごく興味深い内容で、
    いろいろ考えさせられました。

  • 神やイデオロギー、国家といったあらゆる概念は『フィクション(虚構)』に過ぎないと喝破する意欲作。

    ハラリ氏はこれらのフィクションについて、支配層が大衆をまとめるために(時に搾取するために)生み出したプロパガンダで騙されないように、と警笛を鳴らしているわけではない。

    これらのフィクションが人々の協力を促して秩序を維持し、集団の生存戦略にも寄与していることにこそ、注目したい。シキタリ、ルールなどのフィクションを盲信するのではなく、誰が、いつ、何のためにこのフィクションを生み出したのか?をこの本で辿ることで、それが機能する面と不必要な面を見極めようとするキッカケとなり、その境界線を考える視座にしたい。

  • 人類の歴史が書かれた本 と表現するには、スケールが大きすぎるもの

    まず 上巻から
    表紙を開いていてすぐに書かれてある説明文
    もうこれが全てだと思う。
    見知らぬもの同士の協力を可能にした「虚構」これを信じることが出来るからこそ、私たちホモ・サピエンスの歴史が始まった。
    農業革命の「小麦、稲、ジャガイモなどの一握りの植物種によって、私たちが家畜化されたという考え」うなってしまった。
    そして、他の種の大量絶滅をよそに爆発的に数を増やして行った私たちだが、「サピエンスの集合的な力の劇的な増加と表向きな成功が、個人の多大な苦しみと密接につながっていたことが、今後繰り返し出てくる」とある通りの歴史が続いていく。

    そして 下巻
    上巻で到達した地上の多くの種の中での数においての成功、それらを統一する3つの要素が 貨幣・帝国・宗教 とある。
    (なるほどすべて虚構だな)
    もっとも唸らされた箇所は
    歴史の選択は人間の利益のためになされるわけではない。なぜなら何が良いかという定義は文化によって異なり、計測する客観的尺度がない
    と あったところだ。

    「認知革命」「農業革命」「人類の統一」ときて 
    いよいよ「科学革命」が起こって今の私たちの時代、そして未来まで下巻では書かれているのだが、とにかくこの辺りから私のような知識足らずには難しい。

    なんとか飛ばし飛ばしながら最後のページまでたどり着いた。

    というわけで、理解出来たとは到底言えないが、なんだか目を開かされたという思いになる良書だった。

  • 様々な学びや気付きはあるが、まずはとにかく面白い。貨幣による支配、狩猟から農耕への移行が人類にもたらした影響など夢中に読める箇所が多い。

  • 2024.3/14

    思考の根本から覆った

  • 最終章における問題提起は今のホモ・サピエンスが無意識または意識的に避けていることの明文化だと思った。ここからほんの先の未来に、私達は私達をはるかに超える人類に置き換わることを想像したくないのだから。

  • これ学校で教えてほしい。
    歴史は学ぶけど、“人間”の特性とか思考の仕方とか、そもそものところを詳しく聞いたのははじめて。
    生物としての私たちについて考えられるのは面白い。

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40245435

  • 新たな視点を得られた

  • 第1部 認知革命
    1
    属と科、ホモ族のサピエンス
    頭の大きさ、思考力
    火、調理
    ホモ・サピエンスの交雑説と交代説
    2虚構が協力を可能にした
    7万年前に他の種族を根絶やしに、7万年前から3万年前まで新しい思想と意思疎通の方法の登場=認知革命
    動物も言語(鳴き声)は話す→それなのになぜ人類は世界を征服した?→①より複雑な文を言える②噂話による人間同士の協力連携、社会的なものが可能に
    ①ライオンについて②人間について、社会的な③存在しないものについて、架空の事物について語る能力→無数の赤の他人と協力が可能に
    アルファオス、身体的強さよりも支持され力の勝負
    ②の噂話の限界は150人→③虚構により限界突破

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著者プロフィール

歴史学者、哲学者。1976年イスラエル生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻し博士号を取得。現在、ヘブライ大学で歴史学を教授。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』。

「2020年 『「サピエンス全史」「ホモ・デウス」期間限定特装セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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