木皿泉 ---物語る夫婦の脚本と小説 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)
- 河出書房新社 (2013年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309977935
感想・レビュー・書評
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お恥ずかしながら連続ドラマを観られるようになったのは最近で、ファンの多い木皿泉作品というものにほとんど接してない。むしろ活字の方での作品に馴染みがある。
この本は木皿泉であるご夫妻のインタビューやドラマなどへの寄稿、未発表の短編、ラジオドラマのシナリオなどで構成されている。木皿作品に馴染みのある人が読むとさらに興味深い本なんだろうと思う。木皿さんのドラマは何度も楽しめる様々な角度から観ることの出来る複層的なものなんだろうと感じた。
この中の未発表の短編の「晩パン屋」がとても良かった。私はこのような毎日の生活を家族に提供できているであろうか。やがてくるお互いの旅立ちの日を爽やかに迎えられるだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
晩パン屋だけでも読むべき
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全ドラマ観返したくなった。
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インタビューはどこか連ドラに対するいい意味でスッキリした諦観を感じた。視聴者読者、仕事との距離感は、そのまま作品の登場人物のそれと近いイメージ。短編小説、ラジオドラマシナリオ、まわりの人からみた木皿泉像。「無常観」とまとめちゃうとこぼれてしまうものを掬いあげる、の川上さんの指摘は印象的で、自己表現よりも俳優の個性や面白味を引き出すのを目指して書く、の話がいい。
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未発表だったという「晩パン屋」がそんなに良くなくて、寄稿文(私にとっての木皿泉とは、みたいなの)ばかりで少しガッカリしながら読み進めてたのだけど、ラジオドラマの脚本が、これまで外に出ていない貴重なものだと思うのだけど、とても良かった。この流れで次は「昨夜のカレー 明日のパン」を読んでみます。
因みに「晩パン屋」→「ばんぱんや」→「バンパイヤ」にかかっているのだと、読み終わってから気付いた。 -
大好きな大好きな脚本家。
秘密が少しだけわかった気がしてうれしいです。 -
リアルタイムで『すいか』を観てなかったので、友だちから勧められDVDを観て…これからの季節、すいかはおすすめ。
その木皿ワールドをたっぷり堪能できる本です。盛りだくさんで楽しかった〜 -
この本に収録されている木皿さんの小説「晩パン屋」をたったいま読み終えました。この人、スゴイ!