はじめてのマインドフルネス ――26枚の名画に学ぶ幸せに生きる方法

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314011327

作品紹介・あらすじ

Google、インテルなどの企業が研修にとりいれ、集中力、創造性の発揮やストレス軽減等の効用が注目を集めている「マインドフルネス」――フランスで人気の精神科医が、モネ、ブリューゲル、マグリットなどの絵画を読みときながら、マインドフルネスのエッセンスと実践法を平易に紹介する。
12か国で翻訳された、フランスで30万部のベストセラー。

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マインドフルネスとは、「〈今〉を意識し、〈今〉に注意を向ける」ということだ。というのも、私たちは自分で思っている以上に〈過去〉や〈未来〉にとらわれていて、〈今〉をおろそかにしているからだ。やってしまったことを悔やんだり、これからしなければならないことを考えて不安になったり……。だが、〈今〉に注意を向け、〈今〉生きていることを実感することで、私たちはものの見方を変えることができる。(本文より)
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感想・レビュー・書評

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  • マインドフルネスとは今を生きること。
    具体的な実践方法を、美しい絵とともに教えてくれる。
    西洋絵画が好きで、マインドフルネスにも興味があったので面白く読むことができた。
    ただマインドフルネスの実践だけでなく、過程の重要性や苦しみとの向き合い方、愛まで、人生で重要なチップスが散りばめられていて、折に触れて読み返したい一冊になった。

  • マインドフルネスとは何か、実践的な視点から書かれていて分かりやすい。マインドフルネスを理解すればするほど、無になるのは難しいと実感した。つい色々な雑念が頭に浮かんでしまう…

  • 【要約】
    [マインドフルネス]
    ・手放す→評価をしない
        →選別をしない
        →しがみつかない
        →期待をしない→マインドフルネスにも期待しないこと。最も難しいが、シンプルに「あるがままを受け入れる」
    ・苦しみや辛さから解放されるには、まずその感情の居場所を作って、きちんと存在を認めてあげること→その感情を押し殺したり、否定したり、しないこと→余計に悪くなる
    「たいしたことじゃない」
    「そのうち通り過ぎるさ」
    →といった自身への慰めの言葉も受け入れて、心から信じていく→慰めの言葉の居場所も作る→やがて、暖かい感情に包まれる

  • 絵画とともに文があり素敵。

  • とてもとても分かりやすい。マインドフルネスを色んな場面、角度、段階から解きほぐし実践へと導いてくれる。一枚の絵画を通しての解説なため、視覚的なイメージからの理解も深まる。

  • ーーーーー山下2016/12/30ーーーーー
    【概要】
     絵画を通してマインドフルネスについて学ぶ本
    【評価】
     70点
    【共有したい内容】
     ・マインドフルネスとは
    もしあなたが、追い立てられるようにせわしなく何かをし続けているなら、あるいは不安にとらわれたり、怒りに駆られたりしているなら、少し立ち止まって見てほしい。そして、「今、ここに存在している」
    ということを意識してほしい。「今」を意識して生きる―それが「マインドフルネスに生きる」ということである。
    ・普段の生活で、呼吸に気をとめることはほとんどない。それほど無意識に、私たちは呼吸をしている。しかし、呼吸を意識することでえられることは、実はたくさんある。マインドフルネスには「今」に意識を集中するための様々なトレーニングがあるが、その真ん中に据えられているのは呼吸である。
    ・マインドフルネスを実践する時に大切な態度がある。それは「手放す
    」ということである。具体的には、「評価をしない」「選別をしない」「しがみつかない」「期待をしない」というものだ。
    「評価をしない」
    たとえばマインドフルネスのトレーニング中にうまくいっているかどうか、効果がでているかどうかなどを評価しないということである。心には必ずなにかしら評価が浮かんでくるものだから、それに引きずられないようにすることである。
    「選別をしない」
    快適なものだけでなく、不快なものも受け入れるということである。身体の痛みやつらい感情のような不快なものでも、自分のなかに存在してもよいと認めるのは大切なことである。だから何も選別することなく、あるがままにすべてを受け入れるのだ。
    「しがみつかない」
    たとえ呼吸を意識したおかげで心地よい状態になったとしても、無理にそれを維持しようとしないということである。しかし、どうしてしがみつかないことが必要なのだろうか。それは、「心地よい状態がなくなったらどうしよう」という不安から解放されるためである。つまり、何かを失うことを恐れないようにするため、「ずっと続けばいいのに」という考えを乗り越えるために、しがみつかないようにするのだ。
    「期待をしない」
    これはたとえば、マインドフルネスによってイライラを解消して、穏やかな気持ちになろうと期待しないということである。特に感情に関することは、努力や意志だけではどおうにもならない。そこで、マインドフルネスでは「何かを解決しようと期待すること」を手放して、そこにあるものをあるがままに受け入れようとするのである。
    【読んだ方がいい人】
    マインドフルネスについて学びたい人
    【悪いところ】
    マインドフルネスのレッスンも掲載されているが、呼吸を意識する、など文章を読んだだけでは実践しづらい内容となっている。
    【自由記述】
    理論については理解できるが、実際に実践するには誰かに学んだり集団で行わないと難しいと感じた。
    【合わせて読みたい】
    世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

  • 無意識の動作をまず意識する
    日々の体験を意識して味わってみる
    ありのままに受け入れて観察する
    次々思考を生み出していることを認識、ただ眺める
    現実を歪めずに受け入れる
    今を感じることを意識してもらった
    呼吸を意識すると注意がそれにくい
    全てをコントロールすることはできない
    身体を意識する身体はここにあって今につながっている
    不快な感覚にも居場所をつくってやる とらわれた状態から開放される
    身体にも敬意をはらう 身体がリラックスすると心も落ち着く
    音をあるがままにきく
    思考と距離をとるためにーと思っているをつけたす
    思考と一体化していたところから距離がとれる
    思考は心のおしゃべりにすぎない
    思考は次々つくられるが、それに従わず深追いしなければやがておのずと消えていく。現れては去っていく
    感情と距離をとる 受け入れて観察することで。すぐに追い出そうとせず認める
    つらい感情を受け入れたあと、今度はなぐさめの言葉のための居場所もつくる
    手放す。評価をしない(心のおしゃべりにすぎない)選別しない(不快なものも認める)しがみつかない(この幸せがなくなったらどうしようではなく、今の幸せをかみしめる)期待しない(感情に関することは努力や意思でどうにもならない)
    立ち止まって、ただ存在してみる 豊かな時を生きていると感じることが出来る物の静けさによりそう
    大きな流れの中で生きている
    ひとつひとつのことに集中する、複数のことをいっぺんにしようとしない
    衝動 ーと思っている、と距離をとる心が作り出す思考のひとつなのだ
    何もしないことに集中する
    ものごとをあるがままにみる
    受け入れては行動する
    そこにいてもいい、と苦しみをうけいれる。苦しみ以外もうけいれる
    苦しい時は呼吸に意識をむける
    今という避難場所がある
    それでも人生は続いていく
    世界とのつながりをたってはいけない、外の世界を意識して、感じたことを全て自分のなかに招き入れる、心が挫けそうなことをささやいてもとらわれないでいよう
    幸せは意識することで生まれるもの 満足していると、意識することができたときはじめて幸せを感じる
    体を鍛えるように心を鍛える
    自分の心を思い通りにコントロールしようとのぞまなあ、様々な思考や感情を受け入れてネガティブな思考や感情だけに心が占められないようにしてバランスを回復させる
    愛を意識する

  • マインドフルネスについて、名画と、ともに進めていくので、イメージがわかる、
    心というか、脳がおしゃべりなことが理解できる。
    自分の心の状態がわかります。マインドフルネスの入門としておすすめです。
    わたしは、自分のアンガーがわかりました。

  • マインドフルネスで意識するのが、自分である程度コントロールできる(ある程度しかコントロールできないバイタルサインである呼吸であるという点でが興味深い。

  • 読了。日曜日に何気なく買った本。300ページほどであるが一気に読んだ。今に意識を向けなさいと書かれていた。26枚の絵画を使って説明されていた。禅の思想が入っているとのこと。名越康文に通じるものがあるように思った。今仕事が、大変なことになっているが、なんか他人事のように感じている。なるようにしかならないと思っているが、全力で対処しているかは、疑問に感じる。頭は、不思議なほど混乱はしていない。明日どうなるかであるが、今考えても仕方ない。今やるべきことをしよう。

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著者プロフィール

【著者】クリストフ・アンドレ : パリのサン・タンヌ病院に勤務。フランスで人気の精神科医で、本書はフランスで32万部のベストセラーになっている。著書に『自己評価の心理学』、『他人がこわい』(以上、共著)、『自己評価メソッド』(すべて紀伊國屋書店)など。

「2015年 『はじめてのマインドフルネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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