プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

  • 紀伊國屋書店
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感想 : 124
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314011426

感想・レビュー・書評

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  • ゆっくりと読み進めたせいか、読み終えた時には日常と共にあったこの本から離れる寂しさを感じた。

  • 刑務所の読書会という一般の読書会とは違う環境でのエピソードが面白かった。本を読んで、何かが変わるのか。結局は本人の気持ちや周囲の支援による。しかし、今までは知らなかった事を本から学ぶことで、視野を広げ、新しい視点新しい考えを手に入れて、前を向いて行く囚人もたくさんいた。多様なことを受け入れて知ることの大切さを学んだ。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/708175

  • カナダの刑務所で開かれる受刑者たちの読書会の様子や発言が、その場に参加する著者アンの視点からエッセイ的に記録されていく。日本語訳でページ数が400ページ超というかなりのテキストボリュームだが、読書会を継続していく中で受刑者たちもアン自身も少しずつ変わっていく、ということを描くにはこのボリュームが必要だったのかなーと。
    受刑者読書会で取り上げる本はどれも読んだことがなく日本語訳がないものもあるけれど、読んでみたくなる本が幾つもあった。

    受刑者の中には白人も黒人もいて、読書会で出てくる発言が人種差別や宗教に関することが多いのは、日本ではあまり馴染みのない話題。
    犯罪を犯した受刑者もそのバックグラウンドは様々で、読書会で話すうちに彼らが貧困や虐待に晒されてきた人生も浮き上がってくる。
    どれだけ自分とは違う、普通に生きていたら出会わないような人たちとも、同じ本を読んだという共通点さえあれば対話ができるし、理解し合おうと歩みよることができる。

  • 東2法経図・6F開架:015A/W36p//K

  • 文学を読まなければ。。

  • カナダのコリンズ・ベイ刑務所で開かれる読書会。
    社会復帰までのシステムが日本とずいぶんと違うように感じた。
    また、服役者の読後感想が、なかなかに鋭いのも驚かされた。
    一読の価値あり。

  • 古典、いいよね。ブックリスト見てると未邦訳なものも多いな。

  • ニーズにあった読書会ってこんなに効果的なんだ…
    本を読むという行為は勉強をいっぱいしてきた人や、善い人だけのものではないこと、ただ文字を読むだけよりもっと深められること、自分の読書しニーズにあった読書会ってこんなに効果的なんだ…
    本を読むという行為は勉強をいっぱいしてきた人や、善い人だけのものではないこと、ただ文字を読むだけよりもっと深められること、自分の読書姿勢を見直したくなった。

  • カナダ在住の著者が刑務所読書会の運営に携わった記録をまとめたノンフィクション。受刑者という言葉からは粗野で乱暴な人物像をイメージしてしまいがちだが、読書家である運営側の面々をもハッとさせる鋭い視点や感受性の高さを持つ参加者もいて、一面的な視点で物事を見る危うさにも改めて気付かされる。受刑者の過去については多くを語らず、あくまでディスカッションの内容にフォーカスした切り口は功を奏しているようだ。読書会の主催者・キャロルの行動力には驚かされるが、彼女の別荘の様子など、外界の煌びやかな描写は些か蛇足的に思えた。

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著者プロフィール

【著者】アン・ウォームズリー (Ann Walmsley)
「グローブ&メール」「マクレアンズ」などに執筆するジャーナリスト。
全米雑誌賞を四度受賞したほか、カナダ・ビジネス・ジャーナリズム賞、および
インターナショナル・リージョナル・マガジン賞を二度受賞している。
初めて読書会を作ったのは九歳のとき。現在は家族とともにトロント在住。

「2016年 『プリズン・ブック・クラブ――コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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