これから学会発表する若者のために 第2版 ―ポスターと口頭のプレゼン技術―

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320006102

作品紹介・あらすじ

プレゼン技術の必携本『これ学』第2版!
初版を大幅に書きかえ、世界最高のプレゼン本に!

 初版が出版されてから9年半,筆者はわかりやすいプレゼンをずっと追求してきた。発表内容の練り方(本書第2部にまとめられているもの)に関しても思考を続けてきた。そして,この9年半に得たものをすべて注ぎ込み,新たなる本として生まれ変わったのが本書である。
 各章の冒頭に要点をおき,重要なことがすぐにわかるようになった。ポスター・スライドの良い例と悪い例が対で出てくるので,良い点と悪い点が明確になった。説明の仕方も大きく変わり,わかりやすさという点でも大きく進歩した。

感想・レビュー・書評

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  • ”本書は、これから学会発表する若者のための本である。学会発表をしたことがない若者や、経験はあるものの、学会発表に未だ自信を持てない若者のための入門書だ。理系文系は問わない。どんな分野にも通じるように書いた。(はじめに、より)”
     
     先日参加した学会での発表準備のために読んだ。学会にどのように臨めばよいか、つまり、学会とはそもそもどういうものか、発表では何に気を付けるべきか、学会から帰ってきたあと何をすればよいか、といったことが、適宜ポスターやスライドの具体例を用いて説明されている。筆者と僕の専門分野は異なるが、本書の内容は問題なく役に立った。また、軽い文章で書かれているので学会前の忙しいときでも必要なところをサラッと読むということが可能だろう。

     学会に何回か参加して思うのは、事前準備が重要だということ。自分の発表が予定されている場合に綿密な練習が必要なことはもちろんだが(準備不足の発表は聴いていて分かるものだ)、他の人の講演を聴くだけの場合でも、興味ある発表をピックアップしておいたり論文を読んでおいたりといった準備で、学会から持ち帰れるものの質・量が全く違ってくる。
     去年の僕のような学会ビギナーは、本書を読むことで学会に参加する際の心構えや具体的な発表技術を学べる。また、学会には既に数えきれないくらい参加したという上級者にも、発表するうえで気を付けるべきことのチェックリストとして本書は有用ではないだろうか(常に「気を付けるべきこと」を頭の中だけで保持し続けるのは無駄なリソースを食う行為なので)。

    第1部
    1 学会とは何か
    2 学会に行く目的
    3 学会発表とは何か
    4 学会発表するかどうかの判断
    5 聴衆としての心がまえ
    6 学会が終わった後にすべきこと
    第2部 発表内容の練り方
    1 ポスター・スライドの構成要素
    2 取り組む問題と結論を決める
    3 序論で説明すべきこと
    4 演題の付け方
    5 研究方法の説明
    6 研究結果・考察・結論の示し方
    7 講演要旨の書き方
    第3部 学会発表のプレゼン技術
    1 何のために学会発表をするのか
    2 わかりやすい発表をするために心がけること
    3 すっきりしていてわかりやすい話にするコツ
    4 ポスター・スライドに共通するプレゼン技術
    5 図表の提示の仕方
    6 ポスターの作り方
    7 ポスター発表の仕方
    8 スライドの作り方
    9 口頭発表の仕方
    10 質疑応答の仕方
    参考資料
    索引

  • 分かりやすい

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00545788

    卒業論文を書くと同時に年度末に口頭発表または、ポスター発表が待ち構えています!「うまく発表できなかったらどうしよう…」そんな不安を感じている方に一度手に取っていただきたい一冊です!
    (ロボティクス学科卒業 院生)

  • どのような学会での発表か?学会発表と論文発表の違いとは?
    良い例、悪い例が明確に書かれたプレゼン技術の必携本!もちろん、卒業研究の発表にも使えるノウハウが満載。

    2023年11月-12月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00540893

  • 愛知大学図書館のOPAC
     https://libopac.aichi-u.ac.jp/iwjs0012opc/BB00989173

    学会発表の概要から発表内容の練り方、学会発表のプレゼン技術まで、具体例を多数挙げてわかりやすく解説された1冊です。

  • 電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000078576
    ※学外から利用する場合、リンク先にて「学認アカウントをお持ちの方はこちら」からログイン

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著者プロフィール

東北大学大学院生命科学研究科助教授。
理学博士。
1960年 熊本県生まれ。
1989年 東京大学大学院理学研究科植物学専門課程博士課程終了。
日本学術振興会特別研究員。農林水産庄草地試験場研究員を経て現職。
専門 進化生態学

主著
『これから論文を書く若者のために』(共立出版、2002)、『生き物の進化ゲーム―進化生態学最前線:生物の不思議を解く』(共著、共立出版、1999)、『数理生態学』(分担執筆、共立出版、1997)、『多様性の生物学3 植物の種』(分担執筆、東京大学出版会、2000)、『水生生物の卵サイズ―生活史変異・種分化の生物学』(分担執筆、海遊舎、2001)

「2002年 『植物のかたち その適応的意義を探る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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