建部賢弘の数学

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320018617

作品紹介・あらすじ

 建部賢弘は、徳川家宣、家継、吉宗に仕えた幕臣であったが、同時に日本の数学の基礎を作った関孝和とともに、江戸時代前期から中期にかけての最も優れた数学者の一人でもあった。たとえば、吉宗に献上されたといわれる『綴術算経』においては、円周率が当時世界でもっとも詳しい値として小数第40位まで書かれ、また円弧の長さが弧の高さの関数として無限級数の形で書かれている。このような活躍がありながら、建部の思想や業績などを詳細に解説した書籍はこれまでにほとんどなかった。本書は建部賢弘の時代・人・数学に関して詳細に解説し、理系、文系を問わない、多角的な視点を提供した。
 第I部では歴史的側面、第II部では数学的側面、第III部では建部の数学思想および建部以降の数学を解説している。それぞれの興味あるところから読み始め、必要に応じて他章を参照できるように配慮した。

著者プロフィール

小川束

四日市大学環境情報学部教授。1954年生まれ。学習院大学大学院自然科学研究科(数学)博士後期課程中退。1988年四日市大学講師、97年より現職。博士(学術)。専門は数学史。主な著書に『関孝和論序説』(共著、岩波書店、2008)、『建部賢弘の数学』(共著、共立出版、2008)、『環境のための数学』(朝倉書店、2005)、『講座 数学の考え方〈24〉数学の歴史―和算と西欧数学の発展』(共著、朝倉書店、2003)など。

「2021年 『和算 江戸の数学文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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