統計力学

著者 :
  • 共立出版
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本棚登録 : 51
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320034235

作品紹介・あらすじ

現在では,広範な分野で応用されている統計力学の全般について具体的に解説した好考書です。本書は『共立全書11.統計力学』(B6判)として1952年に初版を発行し,1971年には改訂を経まして,半世紀にわたって多数の読者にご愛読いただいてまいりました。この度,読者からの要望を受けまして,より読み易いA5判に拡大して単行本として改装し,『新装版 統計力学』として発行するものです。

感想・レビュー・書評

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  • 取り敢えず第4章まで。残りはまた今度。

    1 統計力学のはじめに
    2 統計力学の基本的な考え方
    3 統計力学の基本的な応用例
    4 平衡状態と巨視的状態量
    5 熱力学の基本法則
    6 統計力学の応用
     A 古典的近似
     B F.D.およびB.E.の統計
     C 化学反応の平衡
     D 格子の統計力学
    付録
    A 縮退したフェルミ粒子系に関する積分公式
    B ボーズ-アインシュタイン凝縮
    演習問題
    索引


    2021/9/18
    残っていた5章以降も読了。

  • ★館長の本棚★小林図書館長推薦
    未だに、統計力学が本当にわかったかどうか、自分でも判然としない。ただ、「カノ二カル分布」がどのような分布で、なぜexp関数で表されるのか、何となくわかるきかっけは、この本を読んで得られた、と思う。
    私は、「分配関数」の考え方から導き出されるすべての論理に、「自然」を読む人間の思考法として、一つの簡潔で、完結した美しさを感じる。本音を言えば、「遍在」するものよりも、「偏在」するものの方が、私の性質に合っているのだと思う。「人間性」よりも、別々の「個人」の方が興味深い。

    【所在・貸出状況を見る】
    https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/54494

  • 統計力学の基本的な部分を復習したいときはこれ。学部3年の頃の量子統計力学の教科書。

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著者プロフィール

1920年東京に生れる。1941年東京大学理学部物理学科卒業、理論物理学専攻。1980年まで東京大学理学部教授。1980-81年京都大学基礎物理学研究所教授。1981-92年慶應義塾大学理工学部教授。この間、統計物理学、固体物理学の基礎理論の研究を行ない、1957年には線形応答理論(不可逆過程の統計力学)を発表。ボルツマン賞、文化勲章、学士院恩賜賞ほかを受賞。仁科記念財団理事長、井上科学振興財団理事長、東京大学名誉教授、日本学士院会員を歴任。1993年、勲一等瑞宝章受章。1995年歿。著書『固体物理学』、『固体物理の歩み』、『統計物理学(現代物理学の基礎・第5巻)』(岩波書店)、『統計力学』(共立出版)、『大学演習 熱学・統計力学』(裳華房)、画文集『山河燦燦』(自家出版)ほか。訳書 セグレ『エンリコ・フェルミ伝』(久保千鶴子と共訳、みすず書房)、セグレ『X線からクォークまで』『古典物理学を創った人々』(矢崎裕二と共訳、みすず書房)ほか。

「2019年 『X線からクォークまで 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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