竜巻のふしぎ ―地上最強の気象現象を探る―

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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320047273

作品紹介・あらすじ

日本一分かりやすい気象の解説者 森田正光氏とアメリカの竜巻に詳しいNHK国際放送の気象キャスター 森さやか氏が,竜巻のふしぎな実態について,これまでにない視点から分かりやすく解説しました。

竜巻といえばアメリカが本場という印象が強いですが,東京都民が一生の間に竜巻に遭う確率はアメリカ人とほとんど変わりません。気象庁によると,温暖化の影響もあって,将来,日本でも竜巻が倍増する可能性があるということです。実際に2000年代に入ってからも,佐呂間市,越谷市,つくば市などで,竜巻によって大きな被害がでています。

本書では,
 ・竜巻はどうやってできる?
 ・藤田スケールってなに?
 ・温暖化で竜巻は増える?
 ・日本も竜巻大国って本当?
といった竜巻の科学から
 ・竜巻が近づいてきたらどうする?
 ・竜巻の避難訓練ってどんなもの?
 ・竜巻がニワトリを丸裸にする?
といった竜巻から身を守る方法やミステリーまで,全33項目をQ&A形式で解説しました。

さらに終章では,世界に名を残す気象学者 藤田哲也博士を取り上げ,Fスケールを考え出した経緯やダウンバーストの発見,アメリカでの研究歴など,その挑戦心にあふれた生涯を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 天文学の本を何か読みたいと思った時、あの「お天気予報の森田さん」の本なら読みやすいだろうと手に取った。正直、その時点では竜巻には興味なかった。
    だが、読んでみたら、内容も濃いし、わかりやすいし、何より、役に立った。
    今まで竜巻のこと全くわかってなかったし、たまにニュースや「竜巻注意情報」(テレビ見ている最中に緊急でテロップに出るやつ)を見ても「よそ事」と思っていたんだなぁと痛感。別に日頃から竜巻対策をする必要まではないだろうけど、知識は持っておいた方がいいなと感じた。
    あと、個人的には、藤田博士をもっと世間が採り上げてほしいなと思った。

  • 台風は竜巻とは違って長期間にわたって居座るものではなく、急に発生してすぐに消えてしまうので予測が難しく、最近はスマホとかが普及し動画が簡単にとられるようになったとこともあり、ニュースなどでも視聴者提供動画として見られるようになった。この竜巻という現象に日本人が大きく関与していたということでびっくりもしたが誇らしいと思った。十年前後前についスターという映画を観てF5の竜巻は神の領域だとか、竜巻の強さをFで表していたがこのFというのが藤田という日本人のイニシャルをとっていたとは夢にも思わなかった。

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】451.5||M【資料ID】91141642

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著者プロフィール

お天気キャスター、気象予報士。ウェザービジネスを展開する「ウェザーマップ」、気象予報士養成講座を運営する「クリア」の代表取締役。1950年、愛知県に生まれる。日本気象協会東海本部、同東京本部を経て、41歳のときに独立し、フリーランスのお天気キャスターとなる。定年前の独立は、気象協会初。独立後は、天気キャスターとして活動する一方、後進の育成に力を注ぎ、多くの「森田チルドレン」を輩出している。無類の読書好きで、目につく本は片っ端から購入する。蔵書数はあまりに多すぎて不明。著書に『理不尽な気象』(講談社+α新書)、『大手町は、なぜ金曜に雨が降るのか』(梧桐書院)、『なる本気象予報士 改訂第5版(なる本シリーズ 5)』(週刊住宅新聞社)、『雲の不思議がわかる本―種類や形で天気がわかる!(子供の科学サイエンスブックス)』(誠文堂新光社)、『空と天気のふしぎ109』(偕成社)などがある。

「2014年 『「役に立たない」と思う本こそ買え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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