ゼロからわかる生態学: 環境・進化・持続可能性の科学

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  • 共立出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320056190

作品紹介・あらすじ

 本書は、生態学に興味があるが、本格的に学んだことのない読者を想定し、私なりに理解した生態学を解説したものである。M。 ベゴンほかの教科書に準拠し、その中で基本的なこと、最低限知っておいてほしいことに絞って説明した。本書には、数学、化学式、生物名などがいくつか出てくる。高校生に理解できるように工夫した。高校で学ぶ範囲を超える内容については、欄を別に設けて本書を読めば理解できるように説明し、その部分を飛ばして読んでも読み進められるように配慮した。また、インターネットを使う読者に便利なように、多彩な関連資料をそろえたサイトを用意した。
 本書で学ぶ生態学とは、以下の3つの問いから始まる。また、本書の随所に問を設けている。これらの問いに正確に答えることができれば、生態学の本質を理解し、生態学の考え方を学ぶという、所期の目的を読者が果たしたと言えるだろう。生態学で学ぶべき知識は多いが、そのすべてを記憶し続ける必要はない。たいせつなのは考え方である。本書を読み進めるにあたり、常に、これらの問いに立ち返り、自ら考えていただきたい。
  問0.1 なぜ、高山から深海まで、地球上いたるところに生物がいるのか?
  問0.2 自然淘汰によって進化したはずの生物が、なぜ個性豊かなのか?
  問0.3 人類は自然と「共生」しているのか?

感想・レビュー・書評

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  • これも応用倫理のために借りる。第0章、第1章、第6章を読む。「多様性を推進すべき理由」が生態学の見地からも書いてあって、論理の補強になるかも?一部難しい(理系っぽい)けど、発想の転換に良いかも。キーワードは「時間を遡れば生活環を逆にたどれる」。

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著者プロフィール

横浜国立大学教授、[元]日本生態学会長
専門分野:生態学、海洋政策学、水産資源学
主著:『海の保全生態学』(東京大学出版会、2012年)、『なぜ生態系を守るのか』(NTT出版、2008年)、『生態リスク学入門』(共立出版、2008年)、『ゼロからわかる生態学』(共立出版、2004年)、『環境生態学序説』(共立出版、2000年)、『「共生」とは何か』(現代書館1995年、以上単著)、『つきあい方の科学』(単訳、ミネルヴァ書房、1999年)

「2019年 『ユネスコエコパーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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