数理生物学―個体群動態の数理モデリング入門

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320056565

作品紹介・あらすじ

 数理生物学におけるpopulation dynamics(個体群動態)の数理モデルの基礎と発展、特に、数理モデルの構成法(モデリング)に的を絞ったユニークな内容の数理個体群動態への入門的専門書。数理個体群動態における基礎的な数理モデルの意味や解釈、応用について網羅した丁寧な解説が特徴。
 生物個体群動態の数理モデルは、ミクロからマクロまでの幅広いスケールの生命現象のみならず、社会現象、経済現象の数理モデル研究の基礎として位置づけられる。本書は、数理生物学における数理モデルの専門的入門書として、学部専門課程あるいは大学院レベルでの講義やセミナーの参考書として十分な内容を備えている。読者の進んだ学究への要求に応えるべく、最近までに出版された、数理生物学に関連する優れた専門書の多くを参考文献リストに加えてあることも特徴。和洋書を通じて、現在出版されている類書はないといえる。
 現在、生命現象研究に関する数理モデルの役割や意義が認識され、大学・大学院の理系において、数理生物学に関わる講義も珍しくない。生物科学系の学部でも、数理モデルに関する内容を含む講義は必ずといってよいほどある。本書の読者層は大学理系学部学生以上を想定し、数理的知識が特に要求される数理的解析の内容のほとんどが参考文献にゆずられてはいるが、相当に丁寧な記述と豊富な図版により、数理モデリングに現れる数学的内容の多くは高度な予備知識なしに理解できる。本書の内容は、生物学、物理学や数学分野のみならず、社会学や経済学分野の研究者や学生にとって、現象の数理モデリングの基礎的な考え方への導入となる。

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  • 4515円購入2007-07-10

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著者プロフィール

広島大学大学院理学研究科助教授。理学博士(京都大学)
1989年 京都大学大学院理学研究科博士後期課程研究指導認定同日退学。
日本医科大学医学部助手、広島大学理学部講師、奈良女子大学理学部情報科学科・大学院人間文化研究科助教授をへて、2001年4月より現職。

主な著訳書
「医学・生物学とフラクタル解析――生物に潜む自己相似性を探る」(品川嘉也と共著)、東京書籍、1992、pp.173。
「個体群動態の数理モデリング序論――Lokta-Volterra型相互作用の基礎と周辺」、科学技術出版(近刊)、他

「2003年 『姓の継承と絶滅の数理生態学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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