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- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320110410
作品紹介・あらすじ
「デカルトの葉」を序章として,第1章「微分計算」,第2章「積分計算」,第3章「曲線を描く」という三つの章で構成し,全部で73題の問題を収録した。
序章で取り上げた「デカルトの葉」は微分積分の前史の発端に位置を占める曲線であり,概形を描いたり,葉の面積を算出したりする試みは,微分積分形成への道を開く具体的な一歩になった。
本書で取り上げた問題には曲線にまつわるものが多いが,デカルトの葉をはじめ,サイクロイド,カーディオイド,アステロイド等々,どれもみな微分積分の揺籃期への回想を誘う美しい曲線の数々である。これに対し,関数の諸性質を問う一群の問題は,コーシー以降の微分積分を理解するために役立つであろう。
容易に解くことはできないが,考えを深めていけば解答にたどりつける問題,達成感のある問題,そうして解答の試みを通じて,おのずと理論形成の必要性が諒解され,微分積分全体への理解が深まっていく。問題を解くことで理論形成への道がおのずと開かれていくような演習書でありたいと念願しつつ,本書を編纂した。
問題の主旨を把握したうえで解答を読み,ときには微分積分のテキストを参照しながら解答の理解をめざし,微分積分のいろいろな定理がどうして作られなければならなかったのか,その道筋を洞察してほしい。
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