企業法務判例ケ-ススタディ300 (企業取引・知的財産権編)
- 金融財政事情研究会 (2007年10月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (726ページ)
- / ISBN・EAN: 9784322110272
作品紹介・あらすじ
企業取引、知的財産権をめぐる基本・最新判例を厳選、新民法、会社法、消費者法、独禁法、不正競争防止法などの立法・法改正、学説・判例の状況をふまえ現代的意義と影響を読み解く。
感想・レビュー・書評
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判例百選など、判例評釈の本を読んでいると、判例ごとに解説を書く学者が違うせいで、文体や論点整理の切り口が違っていてムキーとなりますよね(笑)。
この本も、解説を書く実務家が判例ごとに違っているため、同じストレスに見舞われるのを多少覚悟して購入。
ところがどっこい、掲載される判例すべてが
1)判例のポイント
2)事実関係と判決の概要
3)学説と関連判例
4)企業法務における本判決の意義
5)要件事実メモ
6)発展問題
の6つの切り口で綺麗に整理され、解説されているという徹底ぶり。
1)判決のポイントは、「論点」と「結論」に分けてそれぞれ簡潔にまとめられています。
2)事実関係と判決の概要においては、当事者関係の図解まで書いてあってアツい!図解の仕方の勉強にもなります。
(法律関係図解の仕方については、以前ご紹介した『図解主義』もオススメです。)
そして何よりも、4)にあるように、アカデミック領域にとどまらず、あくまで企業法務視点で当該判例の意義をまとめているところが今までの判例解説本になかったところ。
6)発展問題は、法科大学院・司法試験論文対策用のおまけといったところでしょうか。まあこれはご愛嬌。
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