スワップ取引のすべて

著者 : 杉本浩一

• 金融財政事情研究会 (2007年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

バーゼル2、改訂金融検査マニュアルにも完全対応!対顧デリバティブ取引、リスク管理、BIS規制関連を中心に、関係者必携のロングセラーを大幅刷新。

感想・レビュー・書評

[disktnkさんの感想 · 2012年5月5日]

デリバティブ全般の概要・種類・理論・実務における観点が要領よく網羅されている．初版刊行当時は“デリバティブ”という単語が一般的ではなく“スワップ”というをタイトルに採用したとのこと(「刊行にあたって」より)．価格理論を解説した第3章は他の章に比べてボリュームが多いとはいえ，全体的には概要の範疇に収まっている．基本を学ぶには最適な教科書だと思う．
たびたび金融機関を嗜める表現からもどちらかと言えば契約書作成側向けであり，銀行ごとに当然のごとく決まっているであろう法的観点・会計的観点は特に薄め．ちなみに2011/3に，リーマンショック以降の法整備やバーゼルIIIに対応した第4版が刊行済．