赤毛のアンが独立し、グリーン・ゲイブルズで静かに暮らしていたマリラ。
そんな彼女のもとに、まるで少女時代のアンのような空想とおしゃべりが大好きな少女セーラが街からやって来て…。
というのが、アンシリーズの続編と言っても良いカナダのテレビドラマ『アボンリーへの道』のあらすじみたいですね。ドラマは未見ですが、この本はドラマのノベライズのようです。
読書人生でアンシリーズは通ってこなかったのですが、
(現在図書館で村岡花子さんの訳をちびちび読んでいます・笑)
小学生の頃、母親が買って来てくれた世界名作劇場のアニメビデオ(アンがマリラのブローチをなくす話)や
数年前のBSプレミアムでのアニメの再放送だったりで、
アンの明るさやマリラの厳格さとそこに秘められた愛情深さは知っていました。
(この本も母が購入)
この本のお話は、堅物だと評判のマリラが、
その場の流れで仕方なく、かつての恋物語をつい、しゃべってしまい、
さらには、その恋人と同姓同名の男性が現れてしまったので、さぁ大変。
アボンリーのような田舎に住んでいる者として、
狭すぎる世間や皆が何故か自分の事を知っている息苦しさだったりはよくわかるので、
マリラの苦労も想像しやすかったです。
ラストは、なかなか鮮やかというか、粋ですよ♪
マリラがすっかり乙女になって…。
恋は、いくつになっても良いものですね(^_^)
世界名作劇場でいうと『私のあしながおじさん』や『トラップ一家物語』の世代なので、
アンを知ることが出来たのは、
アンやポリアンナが大好きな母のおかげだと思います。ありがとう。