- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323070681
作品紹介・あらすじ
広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。その不幸な少女ひとりが、龍のほんとうの声を聞くことができた。気がつけば、少女は龍とともに飛んでいた。それは、自由を求める長い旅の始まりであり、迫りくる敵との闘いの中、自分が何者なのかを知る心の旅の始まりでもあった。
感想・レビュー・書評
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児童文学とは思えないほどリアルな描写が良かった。
大人が読んでもきっと楽しめると思う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった!
舞台は漢の時代の中国。皇帝に見捨てられた離宮で、龍守り(ドラゴンキーパー)の奴隷として働く少女が、龍に連れ去られそこから海を目指して旅をする事になる。自分の名前も知らず、奴隷としてしか生きてこなかった少女が、龍と旅をする間、自らがドラゴンキーパーへと成長していくのだ。
追われたり騙されたりと、ハラハラドキドキ。読む手は止まらなかった。早く続きが読みたい。(図) -
名もなき奴隷の少女が、最後の宮廷龍とともに海を目指して長い冒険の旅に出る。
漢時代の中国がモデルとなったファンタジーですが、作者はなんとオーストラリアの女性作家だとか。
はじめのうちは、主人公である奴隷少女 ピンの人物像が掴みにくくて、物語に入り込むのが少し難しく感じた。心情の描写が少なかったからかな。「ドラゴンキーパー」としての自覚と能力が育っていくにつれ、ピンが人間的にどんどん成長して行く様子が感じられるようになってきた。
舞台背景の整ったファンタジーだけに、もう少し描写が厚かったらなぁと、思う。
とはいえ、読み進めるうちに世界に入り込み、堪能するには十分だった。次巻も楽しみ。 -
奴隷として働かされていた少女が主人の代わりにお世話していた2匹のドラゴンのうち1匹が死んでしまったことから物語が動き出します。
サクッと読めるファンタジーとして面白かったです。
ドラゴンがちょいちょいいいことを言うなぁと思ったら
孔子の言葉がベースになっているらしく物語の雰囲気をよりよくしています。 -
訳が読みやすくていい。龍の言葉は暗示的で考えさせられるがうるさくないし、物語の邪魔をしない。物語を進める力がしっかりしていて、あまりわき道にそれないし力強い。一気に読んでしまった。奴隷の少女と龍とねずみ。いい関係だった。竜の玉、私の感は当たりだった。次も楽しみ。
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イギリスの人が書いた中国のファンタジーと書くと不思議な感じ。
名前を呼ばれた記憶がない為に自分の名前を知らない少女が主人公。
騙されて裏切られながら成長していく少女に引き込まれてどんどん読み進められる。
全3部作らしいので早く続きが読みたい! -
期待せず読んだ。だがなかなか良いのだ。劣悪な環境の奴隷の少女と龍の旅のお話。しかし表紙の絵は、これ龍じゃないね、エルマーだね!それはさておき、この作者はオーストラリア人。そのせいだろうか、よりオリエンタル色がよくでている物語になっていると思う。子どもも大人も楽しめる。
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古代の中国、漢の国
奴隷として酷い扱いを受けて暮らしてきた少女が、
その主人のかわりに龍の世話をしているところから始まる
そして龍と共に、海を目指して旅立つことに。
読みやすい文体で、文字も大きいので、一気にいけました、430頁
これは面白いですね。
少女はその境遇から逃げたがっていたわけではなく、
旅立つのも、しかたなく嫌々だし。
でもそのうちに、龍や玉が大事なものになって・・
ラストの龍の玉の場面は表現が良い
予想はついてたけれど、ワクワクした。 -
全3巻読了済。
元奴隷の少女と老竜の旅の物語。
2~3巻は老竜から託された、子竜との話。
人外との交流や友情を描いた話は個人的にツボ。 -
女の子と龍のお話。どこか中国風で、龍が賢くてどこか年寄り臭いのがツボ。続きもすごい楽しみにしてます。