走れメロス/女生徒 (まんが日本の文学)

著者 :
  • 金の星社
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323072210

作品紹介・あらすじ

自分の身代わりとなった親友を救うため、約束の日を目指して王のもとへ走りつづけるメロス。人を信用できない王の心を、変えることが出来るのだろうか?(「女生徒」も収録)。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画で味わう太宰治の二作品。
    「走れメロス」と「女生徒」。
    メロスは活字で読んでいるから、映像化ね、と知っているストーリーをなぞる感じ。
    葛藤の部分は、漫画よりも文字だけの方が、己の内面に向き合えて深く味わえるような気がしました。
    「女生徒」は未読なので、普通の少女漫画の作品として読めました。
    多感な女子高生の心の揺らぎや不安、悪意、妄想、諦観などが描かれていて、そんな時期、あったよなあと懐かしく感じられた作品。
    「私たち みんなの苦しみを ほんとに誰も知らない」
    「これから先 生きていく理由がないような気がして くるしくなる」
    算命学で調舒星を真ん中に持ってる人は、叫びたくなるくらい、共感できるかもしれません。
    感受性を活字にして、漫画にしたらこうなる、という印象を受けました。
    こんな文学の楽しみ方もよいものですね。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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