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- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323072210
作品紹介・あらすじ
自分の身代わりとなった親友を救うため、約束の日を目指して王のもとへ走りつづけるメロス。人を信用できない王の心を、変えることが出来るのだろうか?(「女生徒」も収録)。
感想・レビュー・書評
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漫画で味わう太宰治の二作品。
「走れメロス」と「女生徒」。
メロスは活字で読んでいるから、映像化ね、と知っているストーリーをなぞる感じ。
葛藤の部分は、漫画よりも文字だけの方が、己の内面に向き合えて深く味わえるような気がしました。
「女生徒」は未読なので、普通の少女漫画の作品として読めました。
多感な女子高生の心の揺らぎや不安、悪意、妄想、諦観などが描かれていて、そんな時期、あったよなあと懐かしく感じられた作品。
「私たち みんなの苦しみを ほんとに誰も知らない」
「これから先 生きていく理由がないような気がして くるしくなる」
算命学で調舒星を真ん中に持ってる人は、叫びたくなるくらい、共感できるかもしれません。
感受性を活字にして、漫画にしたらこうなる、という印象を受けました。
こんな文学の楽しみ方もよいものですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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