未来技術の倫理: 人工知能・ロボット・サイボーグ

著者 :
  • 勁草書房
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326000494

作品紹介・あらすじ

工学的技術が社会を覆うなかで、私たちはいかに倫理を作り上げていくのか。AI・ロボット・サイボーグをめぐる倫理の基底に迫る。

コンピュータ技術が急速に自動化・高度化・遍在化・ネットワーク化していくなかで、私たちはみずからの存在意義をいかに見出しうるのか。内にある機械的生命・知能への欲望とともに、AI・ロボット・サイボーグ技術にいかに臨むか。AI等の価値とはいったいなにか。責任をいかに分散すべきか。未来の倫理の基礎を鍛え上げる論考。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • AIやサイボーグ/トランスヒューマニズムの倫理の基底を定めるためにネオサイバネティックスにおけるオートポイエティック・アロポイエティックという区別を用いて議論を明確化している点が特徴的。
    本書を読むまでネオサイバネティックスについて全く知識が無かったが、未来技術にかんするさまざまな論点を統一的に議論するにあたる基礎付けとして当を得た考え方だと感じた

  • SDGs|目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/755471

  • 東2法経図・6F開架:007.1A/Ka97m//K

  • 西洋では
    人間のような生命を作りだすことは全知全能の神の技術。
    日本では
    人間は自然に発生した。人間と自然を対立的に見ない。
    人間による機械的な生命の制作は自然の組み換え。神の行為への侵犯ではない。

    オートポイエティックシステム
    (auto自分 poietic制作 system) 倫理責任
     ①自律性 ②個体制 ③境界の自己決定 ④入出力の不在
     ⇔ アロポイエティックマシン allopoietic machine

    Roboethics  AIと人間とのかかわり
    Machine ethics AIへの倫理面の実装

    人間の内面のケアと倫理
     他者の心的システムへの共感で倫理が維持される

    自由意志 論理の基盤 
     当人を非難してもエラーは減らない
     エラーには自由意志以外の多様な要素が絡む
      AIや自動運転の事故の責任?
     社会・技術 システム全体を道徳的行為者と定位する社会制度 国や業界の問題

    サイボーグ Transhumanism
     人間のアップグレード
      耳輪鼻輪、コルセットも身体加工
      ペースーカー、人工網膜、人工内耳、インプラント・・・侵襲型
      身体のアロポイエティックシステム化
      人も機械も情報変換体
    EU 科学と技術の倫理に関するヨーロッパ審議会
     非道具化、プライバシー保護、非差別、インフォームドコンセント、平等、予防原則
     

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

2022年5月現在
青山学院大学准教授

「2022年 『図書館情報技術論[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河島茂生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ノーレン・ガーツ
ロレイン・ダスト...
カルロ・ロヴェッ...
トマス・S・クー...
H・コリンズ
ティム・インゴル...
E.H.カー
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×