災害の倫理: 災害時の自助・共助・公助を考える

  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326154654

作品紹介・あらすじ

災害時の行動はいかにあるべきか。ハリケーン、テロなどの災害事例を基に、功利主義、義務論、徳倫理など倫理学の観点から検討する。

命にかかわる脅威に直面した状況では、誰がどのような行動をとるべきなのか。地震、竜巻、鳥インフルエンザなどの様々な災害の事例を挙げ、災害時の行動のあり方について、倫理学の観点から論じる。また、政治学の視点から、災害に関する道徳についても検討する。政策決定と倫理学をつなぐ一冊として、防災行政関係者にも参考となる。

感想・レビュー・書評

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  • 倫理学に通じてないのと、訳が悪く読みづらかった。
    倫理学の他の本を読んでから再挑戦したい。

  • 個人的関心から重要な本。災害(対応)について考えることを通して、倫理学の入門書にもなっている。精読するようにしよう。
    最後まで割と真面目に読んだ。災害の定義や準備と対応の区別、平時と有事の倫理の違い、災害弱者の問題など、この問題を考えるうえでいろいろ示唆的な記述はあるが、残念ながら体系性は弱く、直観的な議論や事例の説明に終始しているように思われた。少し気になったのは、「自助・共助・公助」という区別は著者ザックは用いておらず、基本的に個人の義務と政府の義務という二項対立で考えている点。副題や監訳者解説を見ると、監訳者は「自助・共助・公助」という枠組みを用いてザックの議論を分析していることがわかるが、あたかもザックがそのような議論をしているかのような書き方をするのは誤解を招くおそれがあるだろう。

  • 実践的な災害倫理:備えと計画の重要性、功利主義と備えの関係、安全と安全保障の違い、災害が老人、障害者、貧困者に最悪の影響を及ぼす仕方
    功利主義:最大の人数を救え
    安全保障:犯罪、テロ、軍事攻撃

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著者プロフィール

ナオミ・ザック(Naomi Zack) 
1970年、コロンビア大学で博士号を取得後、20年のブランクを経て、1990年学界に復帰、ニューヨーク州立大学オールバニ校で教鞭を執る。2001年からオレゴン大学哲学科教授。他の著作に Race and Mixed Race (1993)、Bachelors of Science (1996)、Philosophy of Science and Race (2002)、Inclusive Feminism (2005)、Thinking about Race (教科書、第2版、2005)がある。American Mixed Race (1995)、RACE/SEX (1997)、Women of Color and Philosophy (2002)の編集者でもある。

「2020年 『災害の倫理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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