教育臨床社会学の可能性

著者 :
  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326250967

作品紹介・あらすじ

教育臨床社会学とは、実践性への要請に応じ、その対応に資する知見や方策を提示し、問題や事象に対する理解のあり方そのものを不断に問い直す、教育社会学の新たな研究動向である。臨床の概念のもと、一方で批判的視点を持ちながら、どういう立ち位置で現場に向き合うのか。概念的に、かつ具体的な問題事例に基づいて幅広く検討する。

感想・レビュー・書評

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  • 2015.6.29教師の多忙化を社会との関係において考察するための研究計画の作成のための参考として読んだ。第7章より教師の指導の文化、そして北神・高木の2007年の論考より教師の多忙化と社会との関係を歴史的に考察したものを引用しながら、現代においてはこの関係性および教師の多忙化はいかなる性格を持つか論じ、現代における背景として指導の文化が制度化し正当性を持たせ拡大した上に、外部からの評価にさらされているということを述べ、教師の多忙化の現状を圧力釜に例えていた。圧力を減らすか、中身を減らすか、釜を鍛えるか、釜を大きくするか、、、なかなか興味深い考察だと思った。そのような社会を作る市民の意識として、教育をどう捉えているのだろうかと考えた。

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著者プロフィール

上智大学教授

「2023年 『新・教育の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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