〈猫〉の社会学: 猫から見る日本の近世〜現代

著者 :
  • 勁草書房
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本棚登録 : 74
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326654406

作品紹介・あらすじ

〈猫〉は精霊である。人間たちはいかに猫を人間社会の外部に位置づけながら、そのイメージを構成してきたのか?社会学的「猫」の書。

猫という存在は、なぜこれほどまでに人びとの関心をひくのだろう? 招き猫、化け猫、猫島、猫聖地…近世から現代に至るまで、〈猫〉は人間社会の外部からその営みを相対化する媒介であった。本書は江戸期の猫ブームから現代のキャット・ミームまで、〈猫イメージ〉を紐解きつつ、日本社会の変動と猫たちの歴史との交差を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • モルカーとネットの不機嫌な猫たち | 宣伝会議デジタル版(有料会員限定)
    https://mag.sendenkaigi.com/senden/202104/sociology-view/021032.php

    遠藤薫研究室  – Kaoru Endo's Lab
    https://kaoruendo.com/

    〈猫〉の社会学 - 株式会社 勁草書房
    https://www.keisoshobo.co.jp/book/b620152.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【あとがきたちよみ】 遠藤 薫 著『〈猫〉の社会学 猫から見る日本の近世〜現代』 - けいそうビブリオフィル
      https://keisobi...
      【あとがきたちよみ】 遠藤 薫 著『〈猫〉の社会学 猫から見る日本の近世〜現代』 - けいそうビブリオフィル
      https://keisobiblio.com/2023/02/14/atogakitachiyomi_nekonoshakaigaku/
      2023/02/14
  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/803450

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/803450

    猫の日が過ぎても猫の可愛さは変わりません。
    放送中の大河ドラマでも猫が話題になっていますね!
    こちらの本でも平安時代の猫の暮らしについて描かれています。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/570695

  • 図書館の新刊コーナーにあったので借りてみた。ページを開いていきなりすばらしい書き出しだった。

    "〈猫〉は精霊である、と思う。もののけであるといってもいいかもしれない。あるいは天使であり、悪魔であるといってもいい。〈猫〉という存在にたいしてわれわれがそう感じるのは、おそらく〈猫〉が「人間中心の世界」の外部にいるからに違いない。"

    猫が日本にどう受け入れられ、愛され、恐れられたか。その変遷を数多な図版などから読み解いていく本書は、猫が好きな人には楽しい♡

  • 第1章 “猫”の誕生
    第2章 江戸の“猫”―消費社会と“猫”のメディア化
    第3章 養蚕神としての“猫”―農村部の発展と“子ども”の誕生
    第4章 招き猫の流行
    第5章 化け猫の襲来
    第6章 “猫”伝説と動物信仰―猫の迷宮
    第7章 都市における猫伝説の場所性
    第8章 “猫聖地”の“地政学”的考察―山の道と海の道そして根の国
    第9章 猫ヶ岳と根の国、猫島とニライカナイ
    第10章 近代日本と“猫”

  •  江戸期、それまで貴人限定のペットだった猫は都市化の中で鼠駆除の「公共財」として大衆化した、とまず著者は指摘。消費社会の中でメディア、招き猫、化け猫と様々な形で扱われる。農村部では養蚕神としての扱い。また著者は、信仰対象の狐や蛇が世俗化して猫に転じた可能性も指摘。
     猫伝説の土地と地政学、「根の国」との関係まで来ると牽強付会かと思わなくもないが、本書全体としては多くの猫文化が紹介されまあ楽しめた。

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著者プロフィール

学習院大学名誉教授

「2023年 『災禍の時代の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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