グリーンバーグ批評選集

  • 勁草書房
3.47
  • (7)
  • (12)
  • (27)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 289
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326851850

作品紹介・あらすじ

マネによる自己批評性/ミディアムの刷新にはじまる、二次元性/色彩/空間の追求などを歴史的に位置づけ、マティス、ピカソ、そしてポロック等へ至る軌跡を示す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーん、読みにくい。訳のせい?
    なんでこんな気持ち悪い日本語なんだろう、と思った

  • グリーンバーグが果たした役割とはつまり、印象派からセザンヌを経由し、ピカソからポロックの道筋を定義することでアートの中心をヨーロッパからアメリカへ移行させたことにある。彼が主な批評対象としたモダニズム絵画はもちろんなのだが、そもそもモダニズムという言葉は芸術に限らずそれをアメリカを無視して語る事は不可能に近い。これは逆説的には、アメリカ中心主義の色が薄れつつある現代において、モダニズムというものが過去のものになりつつあるという事でもある。代表論文「アヴァンギャルドとキッチュ」はプロパガンダ批判でもあり、実は凄く政治的。

  • 第二次大戦後のアメリカを代表する美術批評家の選集。
     1990年代に批評空間の別冊『モダニズムのハードコア』で予告されていたものの、出版までにかなり時間がかかっている。しかも、収録されている論文の選択にも物足りなさがあるし、翻訳の質もまちまち。
     とはいえ、現代アートに関する翻訳自体が少ない中、もっとも影響力があったと言えるグリーンバーグの翻訳として貴重。
     ただし、これだけ読んで分かったつもりになるのはあまりにも一面的であり、その影響と反動、オルタナティブを理解するためには、クラウス、フリード、スタインバーグ、ローゼンバーグなどなどの邦訳が待たれる。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236907

  • 2017/08/02
    難しかった。何を言っているのかよく分からなかった。登場する絵のビジュアルがあればもう少しわかったかも知れない。アヴァンギャルドはプロセスを模倣して、キッチュは結果を模倣するようだ。ほら、よく分からないでしょう、俺の背景知識が無さすぎた。

  • アヴァンギャルドとキッチュの話は衝撃的でした。
    アヴァンギャルドを知ったのは大学入ってからで、何ぞという気持ちでしたが、キッチュと呼ばれる人もいるのかと知って驚きでした。
    単発的に革新的なことをする人と大衆向けに息の長い行動をする人。キッチュの方が芸術的に賢い選択なんじゃないかな、時代に合うと思う。
    今の時代アヴァンギャルドな人で誰が当てはまるのか少し見当がつかないので。
    そのほかモダニズムのイリュージョンの話も興味深かったです。空間、特に抽象的な絵画に対する見方が画期的に変わりました。

  • 絵をググって確認しながら読むと楽しい。特に5章の「アメリカ型」絵画。作品イメージが全く掲載されてないのは本としてちょっと不親切ね。

  • 現代美術を理解する上での必読書。

  • グリーンバークの批評を集めた一冊。グリーンバーグの論文を邦訳で読むなら、この本しかないです。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

クレメント・グリーンバーグ(Clement Greenberg)
1909年、リトアニア系ポーランド・ユダヤ人の子としてニューヨークに生まれる。1924年、アート・ステューデンツ・リーグに学ぶ。1930年、シラキュース大学を卒業。1939年より『パーティザン・リヴュー』を始めとする雑誌によって社会、文学、美術に関する批評を執筆。1942年、『ザ・ネイション』誌の美術欄を担当、以後美術批評に集中する。ポロックたちとともに歩み抽象表現主義、カラー・フィールド・ペインティングの形成に与りアメリカ現代美術の基盤を築いた。1994年、ニューヨークで没。

「2005年 『グリーンバーグ批評選集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クレメント・グリーンバーグの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×