マクベス (研究社 シェイクスピア・コレクション 第7巻)

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784327180270

感想・レビュー・書評

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  • 読むのが段々しんどくなってきたシェイクスピア作品…。(正直言って、どれもあまり面白くないから)



    散々マクベスを焚きつけてダンカン王を殺させたマクベス夫人は、何故か急に精神を病み、死ぬ。

    マクダフとマルカムという似たような名前に私は混乱し、巻頭の登場人物一覧をしょっちゅう見返した。
    最終的にマクベスを倒したのはマクダフで、次のスコットランド国王になったのはマルカム。(マルカムはダンカンの息子)

    マクベスは「女から生まれた者はだれ一人マクベスを倒せない」「森が攻めて来ない限りマクベスに敗北はありえない」という予言を聞く。
    「女から生まれなかった者」なんて、この世にいるわけがないと、マクベス同様に私も考えていたが、マクダフはどうやら帝王切開で生まれたということらしい。
    私は帝王切開ではないが、帝王切開による出産をそんな風に言うって、なんか腹立つ。
    産道から生むのも帝王切開で生むのも、女は命かけて生んでんだよ!と。
    400年前の作品だから、他にもとんでもない表現が沢山あるし、いちいち腹立てても仕方ないのだけれど。

    「森が動く」件は、攻める側が森の樹々を切って手に持ってカモフラージュしつつ、ジリジリと敵陣に進軍したということ。

    本作の表紙は何を表しているのだろう?
    マクベスが最初に魔女3人から受けた予言だろうか。

  •  新しく出版されたマクベスの翻訳版。この方の翻訳は大好きなので、手に取りやすくなった版が出て嬉しい。
     マクベス自体何度も読んでいるので、さくさくと読むことが出来たのだけれど、解説の中で、悲劇の中では短い部類に入ると知り、「確かに展開も目まぐるしく変わっていくよなあ」と納得。新たな領主になり、王の座を手に入れ、疑心暗鬼になり、身を滅ぼす……。アンダーグラウンドまっさかさまな単純展開だけれど、観客サイドに立つとこのくらいがちょうどよかったのかも(相手を考えると……なんて邪推?)。
     シェイクスピアが生きていた時代の劇は、今みたいなきらびやかな舞台ではなく、背景は全て観客の想像にゆだねられていた。そのことを追体験することが出来る構成になっている翻訳者の配慮も良い。初心者向けではないが。
     同じ出版社から出ている、対訳のほうでまた英文を参照しながら読みたくなった。

  • シェイクスピアを丸々読むの初めてだったんだけど
    なにせ劇の台本を読むので、今どんな場面??とか結構わからなかった時もあってウィキと照らし合わせながら読んでいった本です。

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著者プロフィール

1931年生まれ。明治学院大学名誉教授。英文学者、英米演劇専攻・演劇評論家。著書に、『シェイクスピアの贋作』(岩波書店)、『シェイクスピアを観る』(岩波新書)、『シェイクスピアの墓を暴く女』(集英社新書)、『シェイクスピア大事典』(編著、日本図書センター)、『研究社 シェイクスピア辞典』(編著、研究社)、訳書に『じゃじゃ馬馴らし』(岩波文庫)など。

「2018年 『ソネット詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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