大人の迷子たち

著者 :
  • 廣済堂出版
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本棚登録 : 118
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331518786

作品紹介・あらすじ

広告業界の第一人者が東急線沿線で配られているフリーペーパー「SALUS」で連載していた人気エッセイ「大人の迷子たち」の書籍化。犬のこと、季節のこと、同窓会、道草、父、そして母のこと…。この国のゴールデンタイムを見続けた著者が贈る、何度でも読み返したくなる珠玉のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 年代が微妙にずれているせいか内容に深く共感するものではなかったけれど、読みやすい文章は言葉を使うのがうまい人なんだなあという印象だった。
    図書館の「本日返却された本」の棚から何気なく借りたので、読みはじめて著名なコピーライターの方だったと気づいた(不勉強でご本人の名前は知らなかったけど、コピーのほうは当たり前に知っているものばっかりだった)。言われてみれば、作家さんの書いたエッセイとはまた違う雰囲気で、確かにそういう感じ。

  • 古き良き時代の、人間の、魅力が伝わる文章だった。

  • 人生

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/copywriting.html【書評】『大人の迷子たち』〜コピーを書くということ。


    気に入った話
    第六話
    第九話
    第十話
    第二十七話
    第三十二話
    第三十八話
    第四十三話
    第四十四話
    第四十五話
    第四十八話


    2016.03.30 朝活読書サロンから。
    <blockquote>「きたえた翼は、強い」(全日空)、「21世紀に間に合いました。」(トヨタプリウス)、「美しい50歳がふえると、日本は変わると思う。」(資生堂アクテアハート)、「やがて、いのちに変わるもの。」(ミツカン)、「年賀状は、贈り物だと思う。」(日本郵便)</blockquote>
    2016.05.09 読了

  • 大人の迷子たち

  • 何度も読み返したくなる。
    肩肘張らない文体がいい。

    コピーには前から興味があったが
    それらが生み出される(発見される)背景ってのがあって、
    それが自分の全く想像もつかないことだったりして
    面白かった。

  • タイトルが、目に留まったのとレビューが高評価だったので読んでみた。とても滋味深く、ビタミンのようにすーっと沁み入るようなエッセイが多かった。

  • 東急線の駅で配布されている無料情報誌「SALUS」を、はじめの頃は巻頭特集を見たくて毎月もらっていたのだが、いつしかそこに連載されている岩崎さんのエッセイのファンになり、岩崎さんのエッセイを読みたくてSALUSをもらうようになっていた。さらには、いつか書籍化してほしいと思っていた。
    あるとき、岩崎さんがご病気になり、連載がお休みになってしまった。その期間はとても心配だったのだが、しばらくして復活され、程なくしてこの本も出版されたように記憶している。これからもまた楽しみが続くと同時に、今までのものもゆっくり振り返って読めるな…と思っていたら、この本が出版されてたった2か月しか経っていない2014年12月、岩崎さんはお亡くなりになってしまった。
    それから今まで、本棚にあるこの本を、ずっと読めなくなってしまっていた。エッセイは読みたいけれど、1行読むごとに、岩崎さんがお亡くなりになったことのショックが増幅されてしまいそうな気がしたからだ。お会いしたことはないけれど、あの温かく、そしてすこし切なく、読み終えた後にいつも胸がキュンとなるエッセイが、もうこれ以上増えることがないというのがとても悲しかったのだ。
    2年半近く経って、やっとこの本を手に取ることができた。岩崎さんのエッセイは、昔を懐かしみながらも、でも「昔はよかった」を振りかざすことなく、時の移ろい、人の移ろい、それらに対する人間の弱さや無力さ、そういうものをそのまま受け止めて、優しいまなざしで見つめている。そういう視点を、少しでも自分の中に取り込めたらと思った。一度向き合えたので、これからは何回でも読み返せると思う。岩崎さんのような素敵な大人に、少しでも近づけたらと思う。

  • コピーライターである岩崎俊一さんが、エッセイを書いた作品集です。
    コピーとは違い制約が外れた作品は、岩崎さんの人となりをより良く表しています。
    日常から紡ぎ出す言葉には、選び抜かれたチカラがあります。
    特に家族を題材にした作品は、気持ちを温かくさせてくれます。

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著者プロフィール

コピーライター。1947(昭和22)年、京都生まれ。同志社大学卒業後、大毎広告、レマン、マドラなどの広告制作会社を経て1979年独立、岩崎俊一事務所を設立。TCC賞、ACC賞、読売広告賞、朝日広告賞、カンヌ国際広告賞銅賞など受賞多数。「一度、ふられてらっしゃい」(サントリー)、「聴こえてくるのはいのちです」(ソニー)、「21世紀に間に合いました」(トヨタ自動車)、「年賀状は、贈り物だと思う」(日本郵政)などの時代を代表するコピーを多数生み出した。2014年67歳で逝去。『大人の迷子たち』(廣済堂出版)などによりエッセイストとしても知られる。

「2016年 『昭和という たからもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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