悪魔の発明―23人のマッド・サイエンティスト (広済堂文庫―異形コレクション) (廣済堂文庫 い 6-4 異形コレクション 4)

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  • 廣済堂出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331606599

感想・レビュー・書評

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  • 廣済堂文庫さん刊行、異形コレクション「悪魔の発明」読了。 マッドサイエンティストをテーマに持ってくるとは…いや、たしかにホラーといえばさもありなん。
    それにしても表紙の韮沢靖氏作成クリーチャー造形が気持ち悪くて過去イチ好みだ。

    篠田真由美先生→レオナルドダヴィンチのホムンクルス計画。め、めっちゃ好みだった…。
    小中千昭先生→一昔前のオカルト~~~って感じ。
    牧野修先生→牧野先生にしては、超常現象!!怪奇!!て感じでちょい異色なのでは??
    横田順弥先生→前回に引き続き、押川春浪シリーズ。
    井上雅彦先生→回転のぞき絵…毎回取り上げる題材がなんかロマンあるんだよなあ…。
    霜島ケイ先生→霜島先生の普通のホラー短編て実は初読みなのでは…??でもテンションが在りし日の封殺鬼ぽくて良かった。
    山田正紀先生→ちょいリアルってのが結局一番怖いんだよなあ…。
    我孫子武丸先生→何も信じられないってのが一番ホラーじゃない??
    大場惑先生→新婚さんに読ませられないホラー堂々の第一位
    岡本賢一先生→おおお…単純に気持ち悪い…。
    森岡浩之先生→ドッペルゲンガーも怖いよなあ…。自分では把握できない恐怖…。
    芦辺拓先生→なんてーか、思考実験だな…。
    斎藤肇先生→数字を入れてくるタイプは大概怖い。
    田中啓文先生→自慰する人造人間てめちゃめちゃに気持ち悪くて面白かった…。
    岡崎弘明先生→グロヤバいんだけど、どこかおかしみがあるホラー…。でもマッドサイエンティストってそういう側面もあるよね…。
    ラジカル鈴木先生→まさかラジカル鈴木先生のイラストが挟まるは思わないでしょ(困惑)
    友成純一先生→ビデオデッキがある時代のホラーってなんかもうそれだけでレトロなジャパニーズホラーで良い。
    田中文雄先生→マッドサイエンティストに巻き込まれる一般人っていう様式美が一番型にはまってる気が。
    安土萌先生→ご、拷問部屋…。
    梶尾真治先生→なんか昔の洋画のホラーコメディとかにありそうな雰囲気で好きだな。
    菊地秀行先生→そうかそういやギロチンってそういう…。
    堀晃先生→なんか異形コレクションのシメってこういうトーン好きじゃない???

  • いくつか怖い作品はあったものの、サブテーマの「マッドサイエンティスト」というキャラクターにあまりはまれないため、ちょいと辛口。以下、良かったもの。
    『レタッチ』我孫子武丸
    『果実のごとき』岡本賢一
    『決して会うことのないきみへ』森岡浩之

  • 短編集。アンソロジー。ホラー。SF。
    テーマ通り、SF寄りのホラー作品が揃う。
    好きな作品は、我孫子武丸「レタッチ」、大場惑「よいこの町」、森岡浩之「決して会うことのないきみへ」、堀晃「ハリー博士の自動輪-あるいは第三種永久機関-」。
    我孫子武丸さんのSF作品は『屍蝋の街』しか読んでいなかった。ミステリのイメージしか持っていなかったが、評価を改める必要があるかも。

  • 普通に面白いのは「<非-知>工場」「決して会うことのないきみへ」「32」「白雪姫の柩」「スウェット・ルーム」「柴山博士臨界超過!」「断頭台?」と割と良いものの割合が大きい。特に面白かったのは霜島ケイ「雪鬼」我孫子武丸「レタッチ」岡本賢一「果実のごとき」。不思議な事に、菊地秀行や井上雅彦の作品が、まだ読める代物だったりする。近年のあのやる気のない作品はなんなんだといいたくなる。

  • マッド・サイエンティストとは、なんとも古風で異形コレクションらしいテーマだろうか。そんなテーマ性を色濃く反映したクラシカルなものからリアル社会ものまで、ヴァリエーション豊かな設定で気狂い博士譚が開陳される。そんな混沌としたテーマを具現する韮沢ワークスによる表紙もいい。
    「怖い」よりも「厭な」話が多かった本アンソロジー。ただ、厭な話は恐怖も内包するので、そのぶん後に引く怖さを持った作品が多かったように思う。
    お気に入りとしては、篠田真由美「大いなる作業」、霜島ケイ「雪鬼」、岡本賢一「果実のごとく」、森岡浩之「決して会うことのない君へ」、芦辺拓「F男爵とE博士のための晩餐会」、岡崎弘明「空想科学博士」あたりで、面白いだけではなく、“厭な気分”にもさせてくれた、岡本、森岡両氏のSF作品がツートップといったところか。

  • 異形コレクションの中で初めて読んだ本。齢十を数えるほど
    グロテスク、悪趣味って怖いんだけれどとても魅力的に映るものです
    思い出補正もかかっているのか一番好き

  • 発明がテーマのアンソロジー

    一番好きなのは
    周りに迷惑をかけまくる博士の話。
    いろいろ迷惑な発明をするのだが
    最終的には
    自分が死んだと同時に時間を止める発明
    作中では作ってないが
    結局自分が死んだら世界を感知できなくなるわけで
    自分から見たらとまった世界ということになるんじゃないかと思う。
    そういった点では
    完成させていたのかもしれない。
    そのほかにも
    怖かったり感動したり
    盛りだくさんな作品。

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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