恐怖夜話 おばけの本 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト) (廣済堂文庫 ヒ 2-1)

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  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331651056

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  • フランス文学の翻訳、伝記、エッセイ、と戦前戦後に色々な著書がありつつ、1960年から超常現象についての著書を書いていた平野威馬雄氏の、1974年に廣済堂ブックスから新書として刊行された著書を、1991年に廣済堂文庫から文庫化したもの。

    「お化けを守る会」というお化けについて語る会を主催していただけのことはあり、心霊研究、妖怪学、幽霊学、という堅苦しくなりそうな内容を、読みやすいエッセイとして書いています。

    書き方が飄々としていて、恐ろしさを感じない、ユーモアさえ感じる内容になっています。水木しげる先生が手がけた本文イラストで、飄々とした雰囲気は更に増します。

    平野氏は1900年生まれなので、この作品発表時は74才、平野氏自身の体験談を交えながら書かれたお化けについての知識を読むのは、おじいちゃんの昔話を聞くような感じ。怖い話もあったような気もしますが、全体通して楽しい読み物でした。

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著者プロフィール

平野威馬雄(ひらの・いまお)
1900年、北カリフォルニアジャパン・ソサエティ(Japan Society of Northern California)初代会長のヘンリー・パイク・ブイと日本人の母との間に生まれる。東京都出身、上智大学卒業。仏文学者、詩人。ルーツによって差別を受けた自身の経験から第二次世界大戦後に「レミの会」を結成、「混血児救済」の活動に献身する。著書に『青火事』『くまぐす外伝』『平賀源内の生涯』、訳書に『ファーブルの昆虫記』『モーパッサン戯曲集』ほか多数。本作『レミは生きている』は第6回産経児童出版文化賞を受賞。料理愛好家・シャンソン歌手の平野レミは長女。1986年没。

「2022年 『新版 レミは生きている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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