津波をこえたひまわりさん (感動ノンフィクションシリーズ)

著者 :
  • 佼成出版社
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本棚登録 : 19
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333025466

作品紹介・あらすじ

宮城県北東部の海に浮かぶ大島。津波で孤立した島を救ったのは、小さな連絡船「ひまわり」だった――。
「ひまわり」が大津波を乗りこえたエピソードは、国内外のメディアから多数取り上げられ、話題となりました。
その船の持ち主、菅原進さんが島のみんなのために奮闘する姿を通し、大震災の深い爪痕から復興の光を見出すまでを描いた一冊です。

【ここがポイント】
・何よりも家族や島のみんなの幸せを一番に考える、菅原さんの生き方
・震災直後の気仙沼や大島の状況が、臨場感たっぷりに描かれています
・復興に向け、島民一丸となってがんばる姿が描かれています
 
【編集者コメント】
海が大好きな菅原さんは、約20年ほど前、大島の海沿いに家を建てました。
大工仕事も得意だっため、細かいところは自分で作った、こだわりの家でした。
その家は、東日本大震災による津波で、1階がめちゃめちゃになってしまいました。
そんな誰もが落ち込むような状況の中で、菅原さんは島のみんなのために、船で大きな津波を乗り越え、1日も休まず島と気仙沼港を往復し続けました。
菅原さんはどうしてそんなことを、当たり前のような顔をしながらできたのでしょうか?
東日本大震災を報道する海外のメディアは、混乱の中にあっても自己中心的な行動をとらない日本人の姿に、非常に驚いたと言われています。
震災をきっかけに、以前の日本人が持っていた「おかげさまで」「困ったときはおたがいさま」「持ちつ持たれつ」といった精神が、日本国内でもまた見直されるようになりました。
こういった動きが一過性のもので終わらぬよう、今一度深く考えるきっかけに、この本がなってくれることを願っています。

感想・レビュー・書評

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  • 昨日気仙沼に行ってきた。今更ながら震災の爪痕には驚かされました。ひまわりさんこと菅原さんご本人に会えて色々なお話を聞くことができました。今年3月で連絡船「ひまわり」は引退との事でしたが、まだまだ震災を語り継ぐ活動を続けていって欲しいです。ひまわりさんの勇気と諦めない努力に脱帽です。

  • 宮城県気仙沼市の大島は東北最大の有人島。菅原進さんは中卒で漁師となり27歳で結婚してからもマグロ船で一航海2年は日本に戻らないような生活/結婚し子も生まれ家族と暮らせる暮らしのために、中古船を購入し、定期連絡船以外に「深夜でも一人でも(よほどの荒天以外は)届ける「海のタクシー」を始めて、急患や妊産婦などに感謝された/新築の家の床下収納庫に4Lペットボトル飲料水百本→十年後、震災で導水パイプが破損「命の水」/69歳、いち早く沖を目指し船を守る/「お金はいりません」ピストン輸送/その後も各三百円を被災者に寄付

  • 「宮城県北東部の海に浮かぶ大島。津波で孤立した島を救ったのは、小さな連絡船「ひまわり」だった――。
    「ひまわり」が大津波を乗りこえたエピソードは、国内外のメディアから多数取り上げられ、話題となりました。
    その船の持ち主、菅原進さんが島のみんなのために奮闘する姿を通し、大震災の深い爪痕から復興の光を見出すまでを描いた一冊です。」

  • 2021.2.22 5-2
    防災

  • 東日本大震災で津波の被害を受けた宮城県の海に浮かぶ大島。大島と本土を結ぶ連絡船「ひまわり」の船長・菅原進さんは、島の孤立を避けるため、「ひまわり」で津波を乗り越え沖に出ようとしますが…。津波に向かっていく迫力、不安、お互いさまの気持ちで支え合う人たちの温かさ。素朴で普通で、でも強い人たちのお話です。

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著者プロフィール

1942年、東京に生まれる。幼稚園教員を経て、創作活動に入る。現在は児童文学とともに、こどもの遊び、文化、生活に広く関心を持ちながら活動している。作品に『小犬の裁判はじめます』(童心社)、『琵琶湖のカルテ』(文溪堂)、『永遠に捨てない服が着たい』(汐文社)、『大久野島からのバトン』(新日本出版社)、『三河のエジソン』『ぼくらが作った「いじめ」の映画』『津波をこえたひまわりさん』(以上、佼成出版社)など多数。

「2018年 『デニムさん 気仙沼・オイカワデニムが作る復興のジーンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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