- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334031169
感想・レビュー・書評
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本書はトヨタとホンダの企業比較の本です
ただし、2001年12月刊行のため、とにかく言っていることが古かった
ホンダは今や見る影もなく、どちらかと言えばいまやトヨタ一強である
また、その内容は単なる企業比較であり、特に得られるものがなかった
例えば、ホンダがミニバンブームというトレンドをつくり出せたがトヨタにはできていないという話がある
思えば、ミニバンブーム以後もSUV、ステーションワゴン、ハイブリッド、クリーンディーゼル、ハイトワゴン(ワゴンRとか)などいろいろトレンドはあったが、とにかく(ハイブリッド以外)トヨタはダメなのである
結局、ハイブリッド以外は他社発で、自分にとってトヨタはそれに後乗りしてあとは企業規模で売ってるだけというイメージでしかない
しかし、「ではなぜか」という説明がない
その他の部分も、企業風土とかいろいろ言っているが、基本本書は紹介記事の類で、考察記事ではない。いくら新書とは言えひどい内容だった
まあ当時の自動車業界を振り返る、という利点があったていどだろうか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトル通り。
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書かれた2001年から2009年の現在まで自動車業界では、大変遷がおこった。本書をトヨタやホンダの経営イシューとしたケースのネタ本として面白い。
2001年後の大きな流れとしては、�環境に対するグローバルなうねりが重厚長大型のいわゆるアメリカ車を市場の王者から蹴落とした。(この流れにビッグ3の経営層がついてこれず、GMの倒産に至った)�中国・インドなど自動車産業の新興国が市場の大きさをレバレッジにして著しく伸長した。
その後の日本メーカー御三家を2008年度の決算で比較すると、
ニッサンがゴーンの手腕によるところが大きいが、軌道修正に成功し、ある程度の規模での事業継続を図ることには成功した一方、アメリカ市場に拠るところが大きかった故、2008年度通気売上高:8兆4,370億円 営業損益1,379億円の損失、環境車の切り札も乏しく、現在は非常に苦しい状況になっている。
肝心のトヨタにおいては、リーマンショック以降大減産で2008年度通期の連結決算では、売上高は20兆5295億円(前年度比21.9%減)、営業損益は4610億円の損失(前年度から2兆7313億円の悪化)、当期純損益は4370億円の損失(同2兆1548億円の悪化)となった。
また、ホンダでも2008年度通期連結売上高は10兆112億円と前年度に比べ16.6%の減収となっており、営業利益は、1,896億円と前年度に比べ80.1%の減益となっている。
各社厳しい市場状況を受け、一様に厳しいものの営業損益赤字転落したニッサン・トヨタとホンダでは明暗を分けることになった。
さて、2001年当時この2社を軸に展開した筆者の対比のさせ方は興味深く、今では当然とも言える日本の2雄として「トヨタ」と「ホンダ」の対比となった本書は、魁といえると思う。
今後、ますます環境に対する取り組みや新車開発が重要視されると思うが、本書でも環境車については、ページを割いており著者の目の付け所の良さが光る。 -
トヨタとホンダの経営に関する考え方の違いが面白かった。日本を引っ張る会社であるトヨタとホンダは、強みだったり社員の育て方だったり経営だったりが独特のものに感じた。この本を読んで、会社の見方が変わってくるかもしれない。
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トヨタとホンダの社風の違いについて書かれた本。トヨタは品質を、ホンダはユーティリティを徹底している。圧倒的なシェアを持っているトヨタと、シェアでは劣りながらも経営効率が良いホンダ。いろんな違いが見れて面白かった。両者のクルマの歴史も復習できる。
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10年前の本だが、90年代の話が中心でさらにその前の話も含まれているので、業界の歴史が分かり参考になる。トヨタとホンダの違いのみならず、国内の他のメーカーの違いや海外メーカーの違いも、少しでは触れられているのが良かった。トヨタとホンダの企業文化の違いを感じ取れるので、好きな方や就活生等におすすめ。
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感覚的にはホンダの方が好きだが、自分のような凡人が能力をフルに活かそうと思うとトヨタのようなやり方がよいのかな
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展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号:335.4//Ts54