- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032432
感想・レビュー・書評
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職場の同僚に勧められて(借りて)読む。
18年前の本だけど、然程古さを感じなかったのは、自分の勤めている会社が古いからか。。
新事業あるある、の数々を、「そうそう」と頷きながら読んだ。
伝統的な会社と開発ベンチャーの相性がよい、というか、良い補完関係を築きやすい、という点は、意外な指摘だった。
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現場の事例を元にMOTの考え方が紹介されている。近しいことは実務で行っているが、検査装置という非常に高額であり、また、開発・製品化に時間の掛かる領域は、自分のいるIT領域とは異なる考え方やアプローチをしていることがケーススタディを通して目の当たりにでき、非常に興味深かった。良書。
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読み物としてスラスラ読めちゃう気軽さが良い。
失敗例や成功例は説得力があるように見える。
今の自分の業務や部署運営に関連したことや、事業化の為の知恵が詰まった内容であったように思う。
死の谷を越えきるために頑張ろうと思った。
内容についての覚書を以下に記す。
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・段階
①研究:シーズ発掘と応用の拡大(発散)
→魔の川:シーズからニーズへ、ベクトルの転換。ターゲット明確化。
→②開発:ニーズ収集、仕様とターゲットの収束(収束)
→死の谷:製品を商品に、顧客対応体制の確立
→③事業化:開発品の商品化、水平展開、売上重視(発散)
→ダーウィンの海:生販開体制、大幅な投資
→④産業化:主力事業への展開、競合に勝つ経営
※段階が進むに連れてMOTの役割は減少し、企業経営的な内容に移っていく。
・ベンチャー
開発ベンチャー企業(ITベンチャーとは全く違う存在)
大企業のやることをやってはいけない。
委託元の企業が儲けることを第一として考える。
コーポレートベンチャー(企業内起業)
売上第一
・プロジェクト
メンバーは専任が基本。
メンバーの人選は他人に任せるな。自分で集めろ。(碌でもない人材を押し付けられるな) -
ちょっと古い本だけどすごいためになる。
掲載されているケースは所詮一例であり、
一般論にするには限界があるけど、
想像のし易い内容でよかった。
今自分が取り組んでいる仕事に対して
MOT的ロジックをもって見つめ直すと新しい発見があるような気がした。 -
開発ベンチャーや技術経営について実体験を交えて分かりやすく書かれている点では良書なのだが、企業内ベンチャーということもあり、資金がカツカツだけれどもリーン・スタートアップしたいベンチャーを想像すると少々目的とずれてしまう読書となるかもしれない。それでも、やはり良書である。
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新しいアイデア・技術を産業化するまでに経験するステップを「研究」「開発」「事業化」「産業化」の4段階に分け、それぞれの間に横たわる乗り越えなければならない困難を「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」と名づけて、どのように解決すべきかを説いた一冊。著者の実体験であるフラットパネルディスプレイ製作のためのイオン注入装置開発に関する具体的な説明が分かりやすい。社内ベンチャーと社外ベンチャーなどの分岐点についてなど端的に解説されており、MOTのイメージ作りには参考になる。
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本書では,MOT(Management of Technology)の概念をわかりやすくするために,技術の成果を商品化していく過程を研究・開発・事業化・産業化の4ステージに分類し,ステージ間の障壁である「魔の川」,「死の谷」,「ダーウィンの海」の越え方のマネジメントを行うことがMOTと位置付けている。堅いMOTの教科書というよりは,筆者の実体験を基にしたケーススタディの記述がメイン。読み本であるため,技術経営についてさらっと知りたいというときに読むといい。
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入社2〜3年目くらいに読むといいと思う。
MOTをよくわかってないので、ここに書かれていることをMOTと呼ぶのか知らないが、具体的な実例が書いてあって読みやすい。