- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032838
感想・レビュー・書評
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少々とっつきにくい内容に感じました。
美と死生観の項目は興味深いです。
もっと知識がついたころに読み返したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
f.2023/9/2
p. -
726
なるほど、大切なものは描かれているものより、むしろ余白なのかもしれ -
読んでみたら内容に覚えがあって、この本が出版されて買った頃に読んだ再読だと気づいた。読んだ事を忘れていたのです。
当時は911の同時多発テロ後の時期。長い景気低迷の中にいて世界も日本も自分も混乱していた中にいて必死に生きていたと思う。そんな中でアートを心の支えにしていたなぁ、と思いだした。
図らずとも再読した今、コロナ禍の真っ只中にあってアートの力、必要性がまたもや叫ばれる時代の中にいる。テロ後の千住さんの『美』に対する考え、思いは今の時代、今の私にとって同様に響くものだった。
まさに『美は時を超える』のですね。 -
美は時超える。
これほどわかりやさすく言葉にしてもらえると美意識がかわる。
日常が世界が変わる。
アートが祈りから出会いに変わる歴史に触れると今最も必要なんのは美とのふれあいと感じる。
それは今ここにある。 -
現代アートと近代アートのハザマ!やっぱ千住さんはすげえ!
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「毎日とにかくアトリエにいくこと」「一生のモチーフと出会う準備をしておくこと」が画家の義務という内容だったと記憶している。
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前回は『絵を描く悦び』についての話だったが、今回は絵の見方ーー美の感じ方についての講義。時も空間も超越している「美」を味わうための心構えが講義される。
抽象的・観念的な話で終わらせずに、時と空間を超越した実例豊富に語られるので、非常に腹に落ちる。アルタミラの洞窟壁画~中国の水墨画~NYの21世紀モダニズム....これらに一貫して感じられる美。ただの綺麗さだけではない、より精神性の深い美意識。そうした感性で鑑賞すると、モネの睡蓮とウォーホルのスープ缶が、同じベクトルで描かれているとの解釈が導かれ、目から鱗が落ちてくる。
「日本独自の美意識とは~」とか「ルネサンスの特徴は~」といった芸術の枠を取り払い、「美しいものは美しい」という単純でプリミティブな感性の在り様を、理知的に解説してくれた本だ。 -
洞窟画、モネ、水墨画などをとりあげて、
それぞれの普遍的な美を語る。