精神医療に葬られた人びと (光文社新書 529)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036324

作品紹介・あらすじ

20万人とも言われる"治療の必要のない入院者"は、いかに生み出されたか?ノンフィクション作家である著者が、ある精神科病院の「長期療養型」病棟への入院体験をもとに、「社会的入院」の内実を初めて明るみに出す。そこには、東京オリンピックの頃から入院していた人も-。

感想・レビュー・書評

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  • 一面的なところはある。しかし、精神医療に従ずる身である人ならば、一笑に付すことなく真摯にこのルポで批判されている内容は受け止めてしかるべきだと思う。最後の筆者とある当事者の方とのやり取りの様子が非常に良かった。

  • 差別を無くすにはまず知識と理解っていう話。

    精神的な病気に対する偏見や差別はまだまだあって、鬱の発症やそれを公表する人も増えてきている今だからこそ、精神病院の内情や制度ももっと公になれば良いと思う。


    三枚橋病院の石川信義医師が経歴含め、精神医療を変えようとする行動力と発想と気概とどれも素晴らしくて、どんな人物なのか調べてみたら、ヒップホップグループRHYMESTER宇多丸さんのお父さんだった事にビックリした。

  • 読了

  • 『ライムスター宇多丸・ペラ☆ペラ(2011年09月21日O.A.)』で紹介。

  • 表紙に「潜入ルポ」と書いてある割にはルポが少ない

  • 読了しました。

  • 全世界の保有病床数が推定で200万床。うち日本の精神科病床数約35万床。実に日本は世界の6分の1を占める。患者一人当たりの入院日数も日本の310日に対し欧米諸国は1~2週間。世界でも類をみない病床数の多さ。不必要な入院を生み夥しい数の長期入院を生産してきた元凶となっている。経営という事情を無視することができない民間病院が病床数の9割を占め入院患者は固定資産と呼ばれている。加えて長期療養型病床が長期入院者の抱え込み体質を助長。患者の社会適応能力を蝕む日本の精神医療の実態。他人事と済ませられない怖さに震えが止まらなかった。

  • 石川信義氏、立派な方やなーと調べてみると、なんと宇多丸さんのお父さんなんですな!
    著書読みます。

  • 498.16

  • 読みました。

    潜入ルポですね。実態の一つが書かれています。

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著者プロフィール

1957年北海道室蘭市生まれ。早稲田大学卒業後、土木作業などのアルバイトを転々とし、週刊誌記者を経てノンフィクション作家となる。スポーツへの造詣が深く、『Number』誌への執筆や野球・ボクシング界に材を取ったノンフィクション、コーチング本を数多く著す。また1998年に自らうつ病を体験してからは精神疾患の分野にも積極的に取り組んでいる。主な著書に『狂気の右ストレート 大場政夫の孤独と栄光』『巨人軍に葬られた男たち』『敗者復活戦』『メンタル・コーチング』『コーチ論』『ラストゴングは打ち鳴らされた』『医者にウツは治せない』などがある。

「2018年 『死が贈りものになるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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