守備の力 (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334038328

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  • 図書館で借りた。
    ドラゴンズ黄金期を築いた遊撃手、井端弘和の自伝的エッセイ。引退前の巨人時代に記されたようだ。私はYoutubeやコーチ業で活躍しているのを見て、読みたくなった。

    読みやすい文章で、井端さんの人となりが分かる。リスペクトを残しつつ、先輩とはタイプが違うと言い切るあたり、一流になるってこういうことだと感じさせる。

  • 今もなお現役の井端による一冊。

    ・中学の頃リトルリーグで偶然、野村監督に出会い「内野手が向いてる」と言われ、堀越高校では野手転向。
    ・高校当時、凄かったのは高橋由伸、井口、平尾あたり。
    ・大学は小久保、井口のいる青学に行きたかったものの、推薦で亜細亜に。
     東都大学リーグで1年夏に2部降格を味わうも、翌年春には1部昇格。
    ・本人はプロ志望もドラフトに掛かるかは微妙な状況。
     結果、中日からドラフト5位で指名され、何とか中日入り。
    ・入団して守備を磨くことを思いつく。
     参考にしたのは主に久慈。
    ・打撃は状況に応じたバッティングをメインに。
     ただし、場合によっては長打を狙うことも。
    ・目の怪我には大分悩まされたが、それによって得られたことも。
    ・一番好きなのはショートだけど、ポジションにこだわりはない。

  • 2016年3月14日 夫からのプレゼント。
    2017年1月30日読了。

  • 「職人」という言葉がぴったりの井端、待望の野球論。

    守備の人である井端はとにかく徹底的だった。人からのアドバイスを素直に受け止め、自分なりに咀嚼し、真摯に取り組んできたことが伝わる。

    「内野手としての守備を徹底的に磨いたことでプロ野球で生き残れた」
    「守備ができれば全てうまくいく」

    タイトルにもなっているが、「守備の力」の持つ影響力が本書には随所に登場する。「守備さえあれば…」は繰り返し出てくるので、プロ生活の中でずっと頭の中にあったのだろう。

    生き残るために何をすればいいのかに気づき、守備を徹底的に伸ばしたことで生まれたものの一つが「右打ち」。守備を磨くことで守備への苦労がなくなり、打撃に専念。通用する打撃を身につけることができた、と。

    気づかない人、気づいても徹底的にやれない人が多い中、何かを徹底的に磨くことで生まれる自信や余裕が、どんどん良い方向に向かっていく好例を知ることができた。

    ちなみに、井端自身「守備の練習は面白くない」そうだ。面白い。

    野球ファンとして、一番面白かったのは意外な人との縁である。中学校時代に出会った野村克也や高校時代に出会った1学年上の松井秀喜、井口資仁を始め、高橋由伸、平尾博嗣、高須洋介など、野球ファンでもあまり知らないであろう不思議な縁が描かれている。これだけでも野球ファン必見。

  • 野球選手の著書はタイトルで中身を想像してはいけません。この本、井端選手の「守備へのこだわり」を掘り下げた内容と思った方、購入するなら目次を確認してからのほうがいいですよ。

  • 驚くような話も盛り上がりもなく、淡々と人柄のわかる内容だった。

  • 井端さんの自伝ですね。
    当たり前だけど、チャンスは逃しちゃいけません。

  • 人のアドバイスを聞きながら努力することの大切さを学ばせていただいた。
    超一流のプロ選手は、自分に対する強いこだわりと己だけを信じて我が道を歩んできた人が多いのではないかという、偏った認識をしていたが、そうではないことを知った。

    いつか、守備の成績をもって名球会入りする制度ができてほしい。できれば、早急に。そして、記念すべき1人目が井端選手であって欲しい。

  • 井端選手の自伝。守備大事。それさえあればプレーしてられる

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著者プロフィール

井端 弘和(いばた ひろかず)堀越高から亜細亜大を経て98年ドラフト5位で中日ドラゴンズ入団。2001年に遊撃手としてレギュラーを獲得し、初のフル出場。04年の落合政権初年度には初の3割をマークするなどリーグ優勝に貢献。 二塁手の荒木と「アライバ」 と呼ばれた二遊間は、 中日黄金時代の象徴的存在だった。 巨人移籍後は 遊撃はもちろん二塁、 三塁、 一塁とユーティリティーぶりを発揮。ベストナインは5度、ゴールデングラブ賞は7度、2013年WBCベストナインをそれぞれ受賞。15年オフには、 同級生の高橋由伸の監督就任が決まると、 2000本安打への未練も見せずに現役引退を決意し、 16年から巨人内野守備コーチとして支えた。コーチ時代には、 守備に不安のあった岡本や吉川尚を徹底的に指導。 その礎を築いた。 17年の9月には侍ジャパンの内野守備走塁コーチに就任。 19年に侍JAPAN強化本部編成戦略担当のフロント。現在は侍JAPANのU-12監督を務める。

「2023年 『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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