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- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334039097
感想・レビュー・書評
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「重なり」「陰影」「色彩」それぞれの遠近法もあるものの,歴史的に一番理論的に構築されてきた「縮小」の遠近法すなわち線遠近法。3つの消失点を持つ三点遠近法への発展。ただ,両目を持つ我々人間が遠近を捉える方法は線遠近法ばかりではない。セザンヌなどが用いている遠近法の考察。面白く感じたのは,逆に中世と現代の絵画観が遠近法を排除しようとしたこと。
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重なりの遠近法(重なり部分が隠れる)、陰影の遠近法(キューピッドの石膏像)、色彩の遠近法(白赤黄緑青黒の順で手前に見える)、縮小の遠近法(遠くの物は小さく見える)。縮小の遠近法(=線遠近法)は一点遠近法(消失点が1つ)、二点遠近法(2つ)、三点遠近法(3つ)がある。消失点は地平線の位置にある無限遠の点。消失点の高さを変えると空と大地が画面を占める割合が変わるだけでなく、大地の広がりも違って見える。しかし、遠近法は印象派以降の現代美術から消えてしまった。セザンヌの絵を上下左右から鑑賞すると。。。
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