検証 検察庁の近現代史 (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043414

感想・レビュー・書評

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  • 日本の真の三権分立とは、内閣法制局が立法権を、財務省主計局が行政権を、司法権を検察庁が握っていることである。

    そう端的に切り捨てる筆者。

    いや、その通りのような気がする。
    修正しようとする政治家は潰されて来た。
    つか、修正しようともしないか。
    利用し、利用される。

    なーんでみんな自分の権益のことしか考えないんだろう。偉くなってくると特に。いや、そういう人だから偉くなるのかなあ。

    検察庁も、もちろん絶大な権限を握っているが、それでもその、権益、政局の波を無傷で突破する事はできず、翻弄され、行き抜き、潰してきたわけで。

    日本国民が黙って働いて、大人しく従って、税金払ってくれる前提。
    なんか悲しくなってくる。

    刑事裁判において裁かれるのは、被疑者ではなく、検察だ。

    この言葉だけは、忘れないようにしよう。

  • 佐川急便事件
    H4 金丸信の釈明会見を、竹下派会長代行の小沢一郎が、欧州出張中の国体委員長の梶山静六に無断で行う
    一六戦争

    金丸の政界引退は竹下派の分裂の引き金となる
     竹下登は派閥の派閥会長に小渕恵三を任命、それを橋本龍太郎、梶山静六が支持
     小沢一郎、羽田孜を担ぎ、渡部恒三や奥田敬和と派閥を出ていった
     宮沢は内閣改造で、法相に後藤田、幹事長に梶山

    竹下が叩かせた竹下派は小沢一郎とその徒党

    窮地に陥った小沢一郎は乾坤一擲の勝負にでる 野党が提出した内閣不信任案に同調して、自民党を離党。宮沢は解散。小沢は野党を結集し、細川護煕を首班にした連立政権を樹立した

    小沢梶山の一六戦争は、両者無傷の引き分け。ただし、勝てるはずのときに勝てなかった小沢にとって致命的な結果。

    自民党、社会党と連立政権

    社会党の切り崩しの中心人物は梶山。細川は佐川急便疑惑を追求したのは、竹下派で急速に台頭した野中広務

    H11/10 小渕内閣の改造で官房長官 青木(竹下側近)

  • 歴史学に必要なのは視点だと思い知る
    まだ、歴史観がふらつく我々庶民は
    この視点が定まらず、歴史流れを上手
    に表現できない

    誰もが巻き込まれると帯にあるが、村
    木事件を考えると恐ろしい

  • 東2法経図・6F開架 B1/10/935/K

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著者プロフィール

憲政史家

「2023年 『これからの時代に生き残るための経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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