100万円で家を買い、週3日働く (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043766

感想・レビュー・書評

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  • 物の豊かさから人間関係の豊かさへ、
    私有からシェアへ、

    シンプル・ナチュラル・手作り志向、

    日本・地方志向、の4つを鍵として

    新しい理想の生き方とは何か という模索をしてます

  • モノ所有(財産)によって幸福を感じる時代は終わり、安心できる共同体に所属し、共体験やコト消費を求める時代がくる。それにむけた取り組み事例の紹介。
    シェアハウスやコミュニティーカフェなどなど。

  • 複数世帯でのシェアハウスや週末田舎暮らし、スナックなど、ちょっと変わった生活スタイルの人々の取材がまとめられている。
    シェアハウス内で住人それぞれのスキルを交換する経済圏ができているのは面白いし合理的で良いなと感じた。

  • 地方移住や地域のコミュニティの形成などの事例を多く紹介している

    これまでの社会の考え方に違和感を持つ人たちが
    自分たちの思う豊かな暮らしを実現しようとしているのが感じられた

    ミニマリスト的な暮らしも注目されているが、
    人々の考え方が変わってきているのを垣間見ることができた

  • モノやお金では幸せを感じられない現代人にとって理想の生き方とは?というテーマで生き方についてを考察した本です。古い民家や倉庫などをリノベーションして新しい事業を始めるとか、人と人とのつながりを作るとか、地域を活性化するとか、そんなようなことが書いてあります。こういう生き方もすごいなと思いますが、ちょっと仕事が早く終わると時間休をとってすぐビール飲んじゃう自分は、飲み過ぎな生活になるなと思いました。

  • ふむ

  • 物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
    消費や生活を通じて心の豊かさを求めることは大前提となっており、具体的にはいかに豊かな人間関係を築くかが重視される。

    私有志向からシェア志向へ
    カーシェアリング、シェアハウス

    ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
    海外高級ブランドのファッションや車を買うことが日常歌詞華美な消費行動が盛んになった。しかし、バブルが崩壊すると、次第に人々の生活はシンプル志向になり、エコロジー意識の高まりもあって、人工的なもの、ケミカルなもの、大量生産品よりも、ナチュラルなもの、作り手の顔の見える手作りの物を志向する人が増えていった。

    欧米・都会志向から日本・地方志向へ
    日本の伝統を見直す機運が広がり、京都人気が高まった。さらに欧米の文物が輸入される都会よりも、古い日本の生活が残っている地方への関心が高まることにもなった。

    再・生活化
    高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし、生活を、もう一度見直し、再評価し、部分的にであっても、それを現代の生活に取り入れようとする動き。

    リアルな生の実感を欲する再・生活化の時代
    現在は確かにバーチャルの時代である。バーチャルは既に憧れではなく、むしろ抗うことのできない現実である。だが、そこでは、人間の生は、まるでニーチェの末人(日常的な小さな快楽を求めるだけで、大きな理想を追わない人)のように縮小しているようにも見える。放っておくと、我々は一日中動かず、パソコンの前で働き、スマホを見つめて暮らすだけである。だからこそ、昔ながらの生活が輝かしいものに見え始める。スポーツや肉体労働、そうした活動する人が増えている。アウトドア活動も人気である。

    性の希薄化
    性に対して無関心な人が特に若い世代で増えているという最近の現象である。現代では、性が各種の心理的な葛藤を人にもたらすからであろう。男性から女性へのあからさまな性の欲求は反社会的なものとして禁じられる。

  • とても面白かったし、勇気づけられた。

    今の時代はバーチャルの世界を好き嫌いで選ぶのでなく、もはやバーチャルがあって当たり前というのが逆らえない時代であると思う。

    より最新のものを身につけて、先進的な暮らしをするより、今の時代は
    ・物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
    ・私有志向からシェア志向へ
    ・ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
    ・欧米・都会志向から日本・地方志向へ
    という高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし「再・生活化」に憧れを持つ人が多くなった。

    放っておくと、一日中パソコンの前で動かず生活ができてしまう現代にて、バーチャル(魔法)に対してリアル(生命・生活・生き物として生きること)を取り戻すことが求められる。昔ながらの生活が輝かしいものに見え始める。

    バーチャルとリアルの按配を保つことこそが、
    心の豊かさに繋がるのではないか。

  • 自分の仕事の見つけ方

    所蔵状況の確認はこちらから↓
    https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001010603

  • いろいろな事例を紹介している本です。少し年数が経っているので、各事例のその後が知りたくなりました。

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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