掘り起こせ! 中小企業の「稼ぐ力」 地域再生は「儲かる会社」作りから (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
3.77
  • (4)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 81
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044237

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1.中小企業の経営陣と話すことが多いため、彼らをどのように成長するこたができるのか、モデルとなる人のことを知りたくて読みました。

    2.中小企業の経営改善を行い、各企業の稼ぐ能力を変えることで、地方の産業は改善されていきますが、町おこしをしたいとなった場合には点ではなく、地域全体をよくしていかなければなりません。なぜならば、地域は人の繋がり成り立っているからです。ただ、本書ではまずは各企業に焦点を当て、各企業がどれだけ変化をしてきたのを理解する

    3.こんな仕事がやりたいと思って、食という分野に絞って今の会社に入りました。現状では、上司は間違いを指摘するスタイルでやっています。
    しかし、私はそれはよくないし、言われる側のモチーベーションは下がる一方です。だからこそ私は、上司と違い、欠点から言わず、まずは相手に乗り気になってもらうことが先決だと学びましたので、次回の出張から取り組んでみたいと思います。

  • 巷では近年地域活性化について取り扱われることが多くなったが、そのためには地場の企業の稼げる力を向上させることが一番という著者の考えに共感。
    これまで取り組んできた具体事例も記載されており、理解しやすかった。一方で、蓄積されたパターンに当てはめれば上手くいくような記載があったが、それはあくまで「企業が稼ぐことのできる確率が上がる」という話で、豊かな地域社会のためには官能的な魅力も必要だと思う。

  • 地域再生は地元中小企業の「売上拡大」にあり。小出氏が掲げた理念やコンセプトを「理論編」「実践編」「組織編」に分けて解説している。これまでの手法の集大成といえよう。特に「組織編」は自らのDNAを増殖させ更なる地域再生を加速させたいという強い意志を感じる。「特別編」の対談は名指しでとある地域を指摘しておりなかなか面白い。確かに以前旅行に行ったときを振り返ると、、、

    「f-Biz」の件は大変残念だし不正である以上厳正に対処し経営責任もあると思うが(それに対して小出氏の説明責任は果たされてないと思う)、彼の掲げた思想は有用なものであるしこれからも地域再生の切り札として活用されるに値するものだと思う。

  • これまで何冊も著者の書籍を読ませてもらっています。
    当初から変わらぬ信念、将来像は読んでいて、気持ちよくなります。
    これまでの著書は、中小企業の支援事例を中心に、支援機関の問題点・課題、これからの支援のあり方、今後の支援機関のあり方を中心に書かれていましたが、このモデルが全国で20カ所を超えるようになり、どのような人材が支援者としてふさわしいか、どのように支援機関を運営すべきか、といった具体的な内容にシフトしてきており、本書からもその発展が見て取れます。
    地域を元気にするのは、その地方のチャレンジャーを増やすこと、という考えには以前より共感しており、それが全国に広がる、この何年かの動きは、明るい未来を感じさせます。


    <目次>
    理論編 なぜ地域再生はプロの仕事なのか(「エフビズモデル」とは
    企業支援は面談で決まる)
    実践編 チームで対処するメリットを学ぶ(企業支援のエッセンスをつかむ
    マスメディアを巻き込む情報発信術)
    事例編 紙のカルテから知恵を絞る(すべての打ち合わせを紙に記録する
    テーマ別ケースタディ)
    組織編 センター長はこうして選ばれる(「どこでも通用する人材」とは?
    「エフビズ・ファミリー」の活躍の分析)
    特別編 DNAを正しく伝えるために―藻谷浩介氏対談

  • ・問題解決の本質は、売り上げを伸ばし、儲かるようにすること。
    ・エフビズの方程式 1)強みを見抜き、具体案を提示する 2)ワンストップコンサルティング 3)継続的なフォローアップ
    ・相談者の表情がぱっと明るくなるタネを見つけたい。
    ・起業家は、おしなべて不安を抱えている。とにかく彼らの長所を見つけてほめること。
    ・「ホテルの空きスペースの有効活用」と「起業家支援」を結びつけた事例。
    ・商店街全体としての活性化の成功事例はほとんどなく、本当に有効なのは、一つ一つの店への支援。
    ・そこにしかない魅力があるから、人はわざわざ出かける。

  • 東2法経図・6F開架:B1/10/1023/K

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

小出宗昭
株式会社イドム代表取締役。富士市産業支援センターf-Biz(エフビズ)センター長。
1959年生まれ。法政大学経営学部卒業後、(株)静岡銀行に入行。M&A担当などを経て、
2001年に創業支援施設「SOHOしずおか」へ出向、インキュベーションマネージャーに就任。
2005年、起業家の創出と地域産業活性化に向けた支援活動が高い評価を受け、
「Japan Venture Award 2005」(中小企業庁主催)経済産業大臣表彰を受賞。
2008年に静岡銀行を退職し、(株)イドムを創業。「富士市産業支援センターf-Biz(エフビズ)」の運営を受託し、センター長に就任、現在に至る。
静岡県内でも産業構造の違う3都市で計4か所の産業支援施設の開設と運営に携わり、
1,300件以上の新規ビジネス立上げを手掛けた。
そうした実績と支援ノウハウをベースに運営しているf-Bizは、国の産業支援拠点「よろず支援拠点」や愛知県岡崎市のOka-Biz、広島県福山市のFuku-Biz、熊本県天草市のAma-biZなど各地の地方自治体が展開する○○-Bizの原点となるモデルである。

「2017年 『取引先を“稼ぐ企業”に変える方法教えます!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小出宗昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×