- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334044954
感想・レビュー・書評
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正義って言葉は良い言葉だけど、時に人を傷つけることもある。
正義って言葉を使えば何でも赦される訳じゃない。
やっぱり人の話をよく聞くことって大事なんだと改めて思うし、いろんな意見があるってことを知らなきゃならない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良書だと思う。ネットでは「極端な人」が多く見えますので注意しましょう。また自分も極端な人にならないようにしまほう。
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ネット規制するべきだみたいな意見がよくきかれるが、安易な規制は将来よくない方向に進みそうなことがよく分かる本。
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「炎上」や「クレーマー」を科学する本。
エビデンスベースでとても納得。 -
自分もSNSや掲示板を利用するので、リシンクの気持ちは忘れないようにしようと思った。
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「極端な人」が増えているような気がするのは、この正体のせいか。昔からいたのだろうが、ネットで下手に発信するから鬱陶しくなってきたような気がする。
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「極端な人」にこそ読んでほしい。
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数字や具体的なエビデンスを用い、説得力のある話です。また「クレーマーは特別な人ではない」という話はわかりやすかった。
ネットを扱う皆さんに読んでもらいたい一冊。 -
「「ネットが普及してまだ数十年しか経っていない」のであり、我々はまだ情報社会の黎明期にいる」、産業革命でも序盤は児童労働など労働環境が酷かったが、だんだん改善された、というのが、本書で私が得たもの。過度な楽観はよくないが、過度な悲観もよくない。インターネットの環境も改善されると期待し、私も少なくとも足を引っ張らないようにしたい。
「「極端な人」というのは、己の中の正義に従って他者に攻撃を加えている、不寛容な人」で、面白いとかストレス発散とかではない。
私自身がそうならないために、とくに気をつけようと思うことは、自分の見える情報には偏りがあることを意識すること、自分の言動において「正義感」を使わないこと、他者を尊重すること。 -
「極端な人」がどのような属性で、彼らはどのような社会の中で生まれてしまったのかを、調査や科学的分析で読み解いていく書。これまで断片的に見聞きしたことのある話もあったが、改めて整理して冷静に読むことができた。(今こそ読みたいタイミングだった)
炎上や過度の誹謗中傷は特定のプラットフォームの問題ではない。ネットという社会は拡張する機能で、本質は、個々人の自尊心や、モノの見方、他人への姿勢の問題。
いままで「正義の反対は正義」という考えかたで見ていたが、もはやそこで思考停止してしまうことも、実は正義を言い訳に不満をぶつけたい人の行動を正当化してしまう可能性もありそうだ。とても難しい。
社会でどう対処するか?の章、"一歩間違えれば権力を持った人による言論統制となりかねない、バランスの難しさ"は、企業の外からはなかなか察することのできない課題だろう。
緩める、厳しくする、どちらか一端の取り組みだけを取り上げて企業側の取り組みを否定したくなる人も多いと思うので、企業側も、ほんとうに健全な言論空間を作りたいと思うならば、取り組みの開示、透明化を勧めていくのがよさそうだ。(ただし詳細に明かすとハックされるのでその開示・非開示も難しい)
リテラシー教育は、生涯に渡ってうけられるといい気がするんだけど、そういう機会を提供しているところはなかなか無いし、凝り固まったプライドを持つ人は再教育の場に来ないだろうなと…。
自分自身が極端な人にならないことはできても、どうにか身近な人(親や友人)の「極端化」を防ぐ方法があったら知りたいところ…。