コミュ力は「副詞」で決まる (光文社新書 1253)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334046606

感想・レビュー・書評

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  • 「副詞」の分類種類とオノマトべ含めたその効果など「そんな意味・効果もあるのか」と驚く。中でも興味深かったのは「心に響く副詞」「混乱を起こしやすい副詞」「よく考えるとおかしい副詞」など気が付かないで利用していた事を知らしめた。政治家が使う頻繁に使う副詞も面白い。(一部抜粋)また、日本語の学習が難しいのは多くのオノマトべが多いことだ、ということも。(日本語、韓国語、ベトナム語には多いが、中国語は少ない)
    「心に響く副詞」:うるっとした、とにかく
    「混乱を起こしやすい副詞」:ぜんぜん、いわば、つつがなく、安易に
    「よく考えるとおかしい副詞」:一律に、身軽に、容赦無く、躊躇なく
    「政治家が用いる副詞」:速やかに、早急に、大胆に、慎重に、段階的に、厳重に、着実に

  • ●なぜ気になったか
    副詞、確かにコミュニケーションをする上で結構使うし、使われることで理解が進む。どのような種類の副詞があり、相手にどのような影響を与えるのか学び直したい

    ●読了感想
    副詞の分類、使い分け、具体例などについてボリュームたっぷりに書かれていて、副詞についてじっくり学ぶには最適な1冊。逆に、わかりやすい懇切丁寧な説明がくどくも感じられる面もある

    #コミュ力は「副詞」で決まる
    #石黒圭
    23/4/19出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

    https://amzn.to/3otFfBy

  • 「コミュ力は「副詞」で決まる」とのタイトルだったので、コミュニケーションにおける副詞の使い分けなどが学べるかと思い本書を手に取った。もちろん副詞の使い分けについては詳述されていたのだが、内容としては「現代副詞使用法大別」とでも言うような、文法的な類型に基づいた解説が主たる内容。2023年の著作であり、筆者もそれほどのご年齢ではなく身近な事例も取り上げてくれているのだが、どうにもアカデミック過ぎて自分には難解だった。

  • 藤井聡太「せっかく神様がいるのなら一局、お手合わせを願いたいなと思います」(p.295)
    https://youtu.be/HTrayReXuJU?si=o0qD4UDTdCdEsAF5

    ◆「スタンスの副詞」(p.296)・・・姿勢だけ見せて、やるかどうかについてはぼかす副詞:「速やかに」「早急に」「大胆に」「慎重に」「段階的に」「毅然と」「極めて」「厳重に」「着実に」

    ◆「ポーズの副詞」(p.299-300)・・・政治家が自らの失言や失策を取り繕うために使う副詞。自分に瑕疵があったにもかかわらず、何も変わろうとしないという態度:「丁寧に」「重く」「しっかりと」「謙虚に」「真摯に」

  • 何か期待してたのと違った。よくわからんかった。

  • 話し手の気持ちを伝える方法。
    副詞を分類しながら使い方を解説。
    状態副詞の意味の三角形は納得するし、意識したい使い方。
    どのようにをオノマトペで表すこともあるなと。
    専ら徒に徐に予め奇しくも忽ち俄かに漸く。
    漢字で聞くとなかなか使われない発見があった。

  • そこかしこにぶっ込んでくる例文やエピソードにくすりとさせられる

  • 副詞???正直、そんなに意識せずに使っていたし、
    大事だとも思ってなかった。
    だからこそ、面白かった。
    時代とともに使い方もかわっていたり、文例によって
    こんなに伝わり方が変わるんだ!と驚いたり。
    まだまだ勉強不足だなと思った。

    歌詞に多く使われる副詞・・・
    歌詞に多いということは、詩にも小説にも、漫画にも映画にも、
    アニメにもドラマにも多い。副詞は一人ひとりの気持ちを繊細に
    伝える働きを持つ品詞であり、おおげさではなく、日本の大衆文化を支える
    品詞なのです。
    との一文に非常に納得し、ぜひとも使い分けの名手になりたいものだと
    想いながら、読み進めた。

    特に読み手に配慮を示す副詞の20、
    わざわざ、せっかく、さすが、あいにく、本当に、たいへん
    誠に、深く、厚く、謹んで、心から、重ねて、あらためて
    どうぞ、どうか、くれぐれも、なにとぞ、ひとえに、おかげで、さぞ
    この副詞はぜひともつかいこなしたい。

    手紙を書くことの多い私の仕事、
    きっと役立つことと思う。
    今後も美しい日本語が使えるようになりたい。

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著者プロフィール

横浜市出身。1993年一橋大学社会学部卒業。1999年早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。国立国語研究所教授。一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。著書に、『「接続詞」の技術』(実務教育出版)、『段落論』(光文社新書)、『よくわかる文章表現の技術』Ⅰ~Ⅴ(明治書院)など多数。明治書院教科書編集委員。

「2021年 『よくわかる文章表現の技術 Ⅳ 発想編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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