- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334050405
感想・レビュー・書評
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人生初、中学生の時に自分で購入した料理本。
親は料理が得意ではなかったので、私にとっては魔法書に近かったかも・・・。お小遣いでスパイスを買い集め、鶏等の手頃な材料のカレーを休日に作ってみたものです。当時は、「お手本」の味がわからなくて、空想料理状態でした。
年下の従姉妹にご馳走するつもりが、「辛い」と泣かれた苦い思い出もあります。
学生の頃にはお小遣いで買えなかったビーフやラムも、今では使い放題!ありがたいことです。
ボロボロになるまで使い込んだので、PHPから出た「世界でいちばんおいしいカレー」を買い直しました。これからもお世話になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鎌倉山にあり1ホール13800円のチーズケーキを販売しているハウス オブ フレーバーズ。その店のオーナーであるホルトハウス房子はケーキの人のように見られているが、この本を出版した1976年はカレーの人だった。
もともとアメリカ人の夫と共にした海外経験をもとに、西洋家庭料理を教えるなどしていた彼女。日本でも親しまれ、家庭料理の代名詞ともなっていたカレーが「カレーでもしようか」「カレーならできる」というような扱いを受けていることに憤りを感じ、カレーはもっと取組み甲斐のある料理なのだ!というメッセージのもと、スープをとりスパイスを配合するところから作らせるというかなりマニアックなカレー本である。
主婦向けの料理教室を開いているのに皮肉にも、1章は「日曜日、男が作るリッチなカレー」というタイトルである。料理教室に来る奥様方を見て、自分のカレーは彼女たちにはハードルが高すぎると思ったのだろう。
そもそも素材や配合、レシピを執拗に試し尽くす研究肌で、男性向けの本に仕上がっていることは確か。ただ2章以降は主婦を十分視野に入れた即席カレー(といってもカレールーはつかなわい)、カレー味の料理などを紹介している。レシピを見ると、ルーを使わないこともあってカレー自体はかなりサラッとした感じ。
単なるレシピ本というよりはカレーや世界各地での食にまつわる話などを絡めたエッセイ風の読むレシピ本。