- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334074890
作品紹介・あらすじ
昭和六年、駆け出しの詐欺師・立見広介は、日本一の伝説の詐欺師に弟子入りするため、上海から東京へ舞い戻る。まんまと高級ホテルを騙して泊まり込んだ広介だが、そこで老人と孫娘の二人組のペテンに、見事引っかかってしまう。その二人こそ広介が探し求めていた、伝説の詐欺師・四条君隆とその孫娘・るぅであった。見習いとして弟子入りを許された広介は、ある成金から大金をせしめる初仕事で大役を任され…。その渦中で広介は、上海での"怨敵"と遭遇してしまう!読者の五感を直撃する知恵のテクニック!新鋭の放つ書下ろしコン・ゲーム小説、カッパ・ノベルス初登場。
感想・レビュー・書評
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2014年8月24日に行われた、第18回ビブリオバトルin生駒で発表された本です。テーマは「祭」。
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昭和初期の日本を主な舞台に、駆け出しの青年詐欺師と、日本一の伝説の詐欺師、その孫娘らが繰り広げるコン・ゲーム(confidence game)。
三人の出会いに始まり、結託しての初仕事、仇敵との遭遇から痛烈な意趣返しまで、二転三転、騙し騙されるストーリー展開。
同著者の「書物狩人」シリーズよりもシンプルな筋立てで、そちらの奥行きと比べると多少物足りないきらいもあるが、全体の構成はすっきりとしており、文章も読みやすい。
勧善(?)懲悪の痛快さもあって、気軽に楽しめる活劇小説。 -
前回の『麝香姫の恋文』と同様に、昭和初期ロマン。
今回はコン・ゲームを題材とした詐欺師もの。
ペテン合戦という割には結構力技で解決する局面もあって、それは少し残念だったかな。駆け出しの詐欺師青年+伝説の詐欺師・老人紳士+そのましゃまな孫娘(ツンデレ)というキャラクター配置は魅力的。
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昭和初期の東京を舞台に、青年詐欺師とその師匠&孫娘がぺてんをしかけるお話。
騙し騙され赤城節です。
カバーイラスト / 村田 蓮爾
カバーデザイン / 泉沢 光雄