- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334100520
感想・レビュー・書評
-
誰でも心にいろいろな思いを抱えている。
心身とも酷く疲れていたり、ものすごく嫌な事があったり、大嫌いな人がいたり。
そんな時に寄り添ってくれるような一冊。
リカバリーっていいね。
また頑張ろうって思える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰にでもありそうな悩み苦しみを、カバヒコに打ち明けると前とは違う自分にしてくれるという、ほっこりする作品でした。
以前の章の登場人物が出てきて、繋がりを感じました。最近ではお隣の住人の顔もよく知らないことが多々あるのに…。
サンライズ・クリーニングのおばあさんの言葉が素敵でした。
いろいろ不安になってしまうという女性に言った言葉が印象に残りました。
「不安っていうのも立派な想像力」
「不安っていうのは、まだ起きていないこととか、他人に対して抱くもの。心遣いや思いやりもすべて想像力」
うまくいかないことを人のせいにしてしまう自分がつらくて、しんどいと言うその女性に
「先のことじゃなくて、誰かのことじゃなくて、今の自分の気持ちだけを見つめてごらんよ」と。
とても読みやすい文章で、心暖まる作品でした。 -
不思議なカバヒコ。長年色々な人を助けてきたのね。暖かい想いが心に残る。
-
新築分譲マンション近くにある公園にはカバのアニマルライドがあった。そしてそのカバには、どこか悪いところがある人が、カバのその場所をさわると、怪我や病気が治ってしまういう伝説があった。そのカバを人々は親しみを込めて「リカバリー・カバヒコ」と呼んだ。
弱っているとき、こういう存在が身近にあると、信じていなくても頼ってしまいたくなるものだ。結局、解決できるのは自分自身でも、支えてくれる存在があれば力を出せるもの。
老若男女が、こっそりとカバヒコにお願いをし、一歩を踏み出す。さわやかな話だった。
-
またまた青山美智子さんに癒されました。カバヒコは都市伝説か!ただの噂か。カバヒコを通じて人との新たな繋がり出来、悩みも解消していく連作短編集。みんな心の底ではわかってる、それを気づかせてくれるカバヒコ。経験と記憶でもっと強い自分へ!
-
ジェダイパパ6986さん、
お読みになられましたね。お書きになられている通り、癒しの青山美智子さんの一冊だと思います。ジェダイパパ6986さん、
お読みになられましたね。お書きになられている通り、癒しの青山美智子さんの一冊だと思います。2023/09/30 -
あっと言う間に読み終わりました。もったいないですね。またまた癒されました〜。そして前向きな気持ちになれました。あっと言う間に読み終わりました。もったいないですね。またまた癒されました〜。そして前向きな気持ちになれました。2023/10/06
-
-
素敵すぎる本です。温かさがつながっていくと感じるのは、登場人物が次々にカバヒコを通じてつながっていき、それが温かさのバトンで広がっているように感じられるからだと思います。
私もカバヒコなでたい。もう過去の傷から解放されたいと思い、心の中でカバヒコを作って撫でてみようと思いました。リカバリーできるように、そしてもっと楽に生きられる自分になりますように。 -
青山美智子さんの作品は、どれを読んでも心が暖かくなります。
-
装丁からもカバヒコが公園にいるアレなんだろうなぁ~
とは想像していた。
だけど、アレが”アニマルライド”というとは
知らなかった。。。
あ~、青山さんの小説だわ!
読み始めてすぐにそう思った。
5編の連作短編で各話の主人公は
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルの住人。
読み進めていくと、
私の凝り固まっているところを
絶妙なタッチで押してもらっているような感じで…
最初は優しく、どんどん強く!
身も心ももみほぐされた私はラストで涙腺崩壊~
私は青山さんにリカバリーしてもらった。。。
心に響く、とてもいい本だった。