斬首の森

著者 :
  • 光文社
3.63
  • (9)
  • (8)
  • (19)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 488
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334103026

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 澤村伊智さんのホラーミステリだー!と思いウキウキで購入。予想外の展開の連続で、「え?!」「怖い!」「どういうこと?!」とページを捲る手が止まらない。

    興味をそそられる謎、嫌な人間の描き方、伏線回収の気持ちよさ、スピード感、グロ描写など……とにかく全部よかった!

    怖いから早くスッキリしたいと思って読み進めたものの、全貌が明らかになったらそれはそれで怖いし気持ち悪かった!

    良質なホラーミステリ!おすすめです!

  • いろいろな怖さがつまっていた
    全部嫌だ
    澤村さんらしくないと思ってたら
    最後に…やっぱり怖い

  • わたしは今すぐ逃げなければならない。
    あいつらから、この森から。なのにーー

    鬱蒼と暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。男女五人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、五人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていてーー

    戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!

  •  ある宗教?の研修に集められた人たち。

     その宗教に研修で洗脳されそうな人が、研修施設の火事を契機に脱出をはかる。

     脱出したのは知合でもない初対面の男3人気と女2人。

     どこかもわからない合計5人が山?森?を逃げるために進んで行くのですが、脱走中に仲間の首が文字通り飛ぶという事態が発生。

     誰が仲間の首を切断したのか、宗教の関連者か?、謎の生物か?はたまた仲間内の誰かなのか。

     そして、首を切断する理由は?

     というお話。

     今年の44冊目だということで、ホラーが読みたいということで温めていた本作品。

     血湧き肉躍るホラーが読みたいということで、めちゃくちゃクビチョッパそうだなぁ思ったので読んでみました。

     かつて『黒い家』が怖かったなと思うくらい、このホラーというジャンルはあまり読んだことのない私ですが、本作品は私にとってはそんなに怖いなとは思いませんでした。

     そういう意味では肩透かしだったのか?

     というとそうではなく、脱走中に起きる仲間達の首が切断されるのですが、誰がなんのために?が常につきまといます。

     そして、クビがあるけど胴体は?とか。

     仲間の誰かが?それとも森に何かが潜んでいるのか?はたまた、追手なのか?

     これが答えかもと思いながら読んでも、決め手がなく、読めば読むほどに霧の中に迷い込むような気持ちにさせられる本作品。

     真相を知った時は、マジか!?と思うと同時に、こういう設定こそホラーですよねと思える納得の答えでした。

     斬首の森、ハイルベカラズ…

  • 水野ら一行の勝ちの目がなさ過ぎる+参加メンバーが軒並み怪しいせいでハラハラするというより終始タネ明かしを待ちながら読んでる気分だった。デスゲーム的ハラハラ感は弱め。明かされた真実のおどろおどろしさは最高だったので、最後もう少し味わいたかった!

  • 純然たる(?)スプラッターホラー。一気読み。面白かった〜!

    カルト企業と噂のあったTの研修から逃げ延びたという水野鮎実の話をフリーの記者小田が聞く形で物語は始まる。
    暴力紛いの洗脳、死体の隠蔽、ここまででも酷い状況に鮎実は置かれているのだが、山奥の宿泊所で火災が発生。そこから脱走した鮎実を含む五名の参加者。どこまでも続く平坦な森。森からの脱出を模索する中、一人が首を斬られて殺される。犯人はほかの参加者か。それともTの追手なのか……

    マルチなのか宗教なのか目的がよくわからない企業T。鮎実たちのサバイバル脱走劇とTの社員天本の側からT創設者続木の謎を探る話が交互に差し挟まれて進んでいく。続木は「斬首の森」と呼ばれるようになったこの森の曰くについて語り始める。
    なぜ首が斬られるのかの謎は徐々に解き明かされていくが、衝撃のクライマックスは本当に最後の数ページまでわからない。澤村さんらしい参加者たちの生々しい人間描写も素晴らしく厭な感じです(褒め言葉)。
    クリーチャー(と言っていいのかわからないけど)のグロテスクな変容描写も含め、ぜひホラー映画として見てみたいと思いました(笑)。

    • 土瓶さん
      澤村伊智さんにしては珍しくスプラッター系ですか。
      どうしようかなー。
      でも綾辻行人さんの「殺人鬼」なんかもおもしろかった気がするし。
      ...
      澤村伊智さんにしては珍しくスプラッター系ですか。
      どうしようかなー。
      でも綾辻行人さんの「殺人鬼」なんかもおもしろかった気がするし。
      よし! いつか読~もうっと( ..)φメモメモ
      2024/04/29
    • ゆきやままさん
      土瓶さん
      たしかに比嘉姉妹シリーズと比べるとハードな内容ですが、まるでホラー映画を見ているみたいなスピード感であっという間に読めてしまうと...
      土瓶さん
      たしかに比嘉姉妹シリーズと比べるとハードな内容ですが、まるでホラー映画を見ているみたいなスピード感であっという間に読めてしまうと思います(私も実質二日位で読めちゃった)。スプラッターと言いましたが、『恐怖小説キリカ』が読めれば大丈夫かと。綾辻さんの『殺人鬼』とも内容が似てるかもしれませんね^ ^
      2024/04/30
    • 土瓶さん
      さすが!
      ホラーといえばゆきやまま先生。
      キリカは未読ですがいけそうな気がします。
      しかし、図書館にはまだ入荷していませんでした。
      (´・ω...
      さすが!
      ホラーといえばゆきやまま先生。
      キリカは未読ですがいけそうな気がします。
      しかし、図書館にはまだ入荷していませんでした。
      (´・ω・`)ションボリー
      2024/04/30
  •  『ぼぎわんが、来る』の著者のホラーミステリーということで読んでみたが、最初はカルト教団から脱出した五人とその追っ手から逃げるサバイバルホラーだと思っていたが、所々で提示される違和感や終盤で明かされる衝撃の事実と、エピローグの淡々とした、だけどゾクッとする終わり方も含め「そういえば著者が澤村伊智だった。」と思わせる納得感があった。タイトル回収もお見事だった。

  • グロゲロスプラッターだった…

    森での探索を通して自分の頭で考えられるようになって、人(?)との繋がりから生きる意味をみつけて、無事に生還してハッピーエンド。ただし悲惨。

  • ずっとハラハラであっという間に読めた。
    思ってた内容とは違かったけど非常に面白かった。

  • オドロオドロしいホラー話思わず顔をしかめてしまった!しかし何故か気になって最後まで読んでしまった!科学や生化学が進んだ現代では全く考えられない話しだが思わず話しに引き込まれて最後まで読んでいた。よって星5つ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️❗️

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤村伊智の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×