呪縛の家 (光文社文庫 た 4-17 神津恭介シリーズ)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334720803

感想・レビュー・書評

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  • 戦前から戦時中にかけて威光を誇った新興宗教・紅霊教。教祖と孫娘、そして彼らをとりまく人びとをまきこんで、連続殺人が繰り広げられていく。『刺青殺人事件』に続く、神津恭介シリーズ第二弾。

    あくまで事件やトリックに焦点が当てられていて、紅霊教の内容そのものにはあまり触れられないのが残念。また、次から次へと事件が続くので少々あわただしい。

  • 神津恭介シリーズ3冊読んだけど、これが今んとこ一番びっくりしたかな-。
    犯人の目星はつくんだけど、トリックがね!
    恭介にもひっかけられるしね!

  • 明智小五郎、金田一耕助と並ぶ名探偵・神津恭介シリーズの1冊。定番の探偵小説と言える。
    若い頃に神津ものを読んだ時は、何故か1〜2冊でやめちゃったんだけど、今回はじっくり読んでみよう。

  • 神津恭介もの。松下研三は旧友である卜部鴻一の家に招待されるが、そこで家族が殺害される予告を受けたとの話を受ける。研三はこの家に到着する前に六郎という男に人が死ぬ予言をされていた。卜部家は、紅霊教という宗教の教祖の家で予言は不吉なものをおび、やがてその予言通りに連続殺人が繰り広げられる。
     なかなか雰囲気は恐怖を煽る感じでよかったのだけれど、この連続殺人というものがいまいちだったなあ、という印象。何人もの人間が殺害されるのですが、第二の殺人前に神津が登場するにもかかわらずその後、大多数の人間が殺害されるのは、金田一的な雰囲気を感じてしまいます。もっとも、この作品で神津は裏をかかれっぱなしなので、致し方ないといえば致し方ないのかもしれませんが……。
     作品としては面白かったのですが、あまりに連続殺人のしすぎて犯人がわかってしまったり、トリックに関する誤謬というかいまいち納得行かないところも少々あり、その点はいまいちでした。あと、展開がちょっとくどかったかなあ、という印象も。

  • 落ちた新興宗教の根拠地で起きた毒殺未遂。そして起きた殺人事件。『刺青殺人事件』の続く密室殺人。
    消えた七匹の猫。殺人現場に残されるナイフ。
    犯人に苦戦する神津恭介。


     2009年2月18日購入

     2009年3月9日初読

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著者プロフィール

1920年9月25日、青森県生まれ。本名・誠一。京都帝国大学工学部冶金科卒業。48年、失業中に書いた「刺青殺人事件」が江戸川乱歩の推薦で出版され作家デビューし、「能面殺人事件」(49-50)で第3回探偵作家クラブ賞長編賞
を受賞する。79年に脳梗塞で倒れるが過酷なリハビリ生活を経て再起、「仮面よ、さらば」(88)や「神津恭介への挑戦」(91)などの長編を発表。作家生活の総決算として「最後の神津恭介」を構想していたが、執筆途中の1995年9月9日に入院先の病院で死去。

「2020年 『帽子蒐集狂事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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