清少納言殺人事件 (光文社文庫 や 1-34)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334722159

作品紹介・あらすじ

京南大学大藤教授邸の新年パーティで惨劇が起きた。殺されたのは、現代の"和泉式部"と称される野川いずみ。同席した"清少納言"藤原彰子、"紫式部"嵯峨紫とともに助教授の椅子を争っていた。さらに同大学の有力教授が密室内で毒殺…。大学の人事をめぐる暗闘が、連続殺人の動機。『枕草子』を手に、キャサリンと浜口一郎の名コンビの、華麗な推理が冴える。

感想・レビュー・書評

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  • 京都を舞台にしたキャサリンシリーズ。安定して面白いが、結末には考えさせられた。

  • 枕草子の清少納言と
    源氏物語の紫式部
    について,
    アメリカから来たキャサリンと
    法学部の助教授の浜口がやり取りする。

    うまいと思う。

    専門家同士の議論ではないので,厳密である必要はない。
    専門家じゃない人にとっては,知らない事、興味深い事などがある。

    京都の文化を思う存分振り回してくれる。

  • 紫式部に清少納言に和泉式部となぞられた人達のいる
    新年会のパーティー。
    ひとつの助教授の座を巡って水面下の火花が散ってる…とくれば
    確実にやってくるのが殺人事件。
    むしろ、この主人公カップルがいるから『やってくる』とも?w

    死人が出て犯人候補が少なくなってきてるというのに
    最後の最後までさっぱり分かりませんでした。
    しかしいつもの通り、女って怖いな…と。
    そのためだけに、己を使う勇気も何もありません。
    そしてストーリーよりも、確実に主人公カップルの方に
    意識が集中してます。
    本当にこんな男と恋愛していていいのか!? ともw
    が、まぁ人間なので、すごく気持ちは分かりますが。

    手作りの百人一首、どれくらいの時間がかかって
    一枚が作られるものでしょう??

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著者プロフィール

山村美紗
京都府京都市生まれ。京都府立大学文学部国文科卒業。教師として教壇に立つかたわら、一九六七年ごろから執筆活動を始め、テレビドラマの脚本などを担当。七〇年「京城の死」(『愛の海峡殺人事件』と改題)で江戸川乱歩賞候補になる。七四年『マラッカの海に消えた』で本格デビュー。八三年『消えた相続人』で日本文芸大賞受賞。九二年に京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。九六年九月没。

「2022年 『在原業平殺人事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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