小説日銀管理: 長編企業小説 (光文社文庫 ほ 3-2)

著者 : 本所次郎

• 光文社 (1996年6月20日発売)

感想・レビュー・書評

[Rey2さんの感想 · 2018年1月22日]

【作品紹介】
戦後まもなく、アイチ自動車が突然の経営危機に―。「乏しきを分かつ」を信条にしてきた温情社長・愛知佐一郎は、苛酷な人員整理を前に苦悩する。メインバンクたる都銀の冷酷なあしらい。労使の激しい対立。そんな絶望的な状況下に、意外にも日銀による援助の手が。そして運命を握る一人の女…。企業の怨念と十五年目の復讐をドラマチックに描いた渾身の経済小説。

【感想】
三茶のBookOffで何気なく手に取った作品。
作者の「本所次郎」名前も知らなったが、実は戦後のトヨタの倒産危機を題材にした、久々のあたり作品。
同作家の作品はすでに絶版が多く、手に入れることが難しそうだが、是非ほかの作品も読んでみたい。