東京騎士団 (光文社文庫 お 21-2)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334724009

感想・レビュー・書評

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  • 入院中に読んだよ、シリーズ。ゴルゴ13、大沢在昌ときて、次は西村京太郎かしらん。

    大沢、「新宿鮫シリーズ」以来でしょうか。

    ハードボイルド作家。直木賞。

    初出は1989年。バブル真っ盛りの頃。

    これを読んでいるのは2013年なので、24年のギャップがあります。

    ・自動車電話が最先端コミュニケーションツール。
    ・主人公がカクテルバーの席を中座してピンク電話をしに行く
    ・ラブホテルにはポラロイドカメラが置いてある(あ、これは今もそうかもしれません)
    ・シャンパンはテタンジェ。(これはその後の酒税の軽減と円高でものすごいバリエーションのシャンパンやスパークリングワインが輸入されていますのでこれも様変わり)
    ・ヒロインはお嬢様育ち。出身は北海道の競馬馬牧場。(今は牧場の経営も苦しく…)

    銃撃戦や麻薬、地下組織が出てくる作品、やはり大沢か?

  • 欧州発の超十字軍の日本支部との闘争局面はなかなか読み応えあったけど、欧州の本拠地に着いてから、急スピードで展開し過ぎ?細部が端折られ気味?で残念。

  • 大沢さんの作品に「六本木聖者伝説(謎の組織が日本に流れてきて、若い主人公がそれと戦うという話)」という作品があって、それと設定が似てるなって思った。
    面白くはあったけどもう少し設定の補足がほしい。
    主人公の作ったというソフトがどういうものかっていうのも分かりにくかったし。

    あと、ラストがちょっとモヤモヤした!
    なんかもっとすっきりする終わり方をして欲しかったな

  • ヨーロッパでのよくない世の中の「流れ」が、とうとう日本にやってくるかもしれない。

    その「流れ」に、主人公の親友とその彼女が殺されてしまう。その集団に復讐するため、殲滅を目指す。

    大沢在昌を読むなら、それはしょうがないだろうと言われそうだが、筋はともかく凄惨な殺戮シーンが多い。

    振り返ってみると、少しの残忍な記述なら、目は読んでいても頭が自動的にシャットアウトしているみたいで大丈夫なのだが、今回は多すぎる感じがする。

    解説では、銃の選び方・使い方・使用頻度が、日本一と書いているが、あまりそうは思わない。

  • 昔に読んだことあるのに忘れててもう一度読んでしまった笑
    最後の展開で思い出すまで気づかなかった笑

  • 英国出張。セントレアからフランクフルトへ向かう往路の飛行機、ルフトハンザドイツ航空、エアバスA380の機内で読了。そんでさ、本の内容は大沢先生も昔はこういうお話も書いたんだよ、ということで、許してください。まるで、ルパン3世の「カリオストロの城」みたいなお話です。つまり面白いってこと。派手に鉄砲や爆弾が使われるし、人もどんどんと死んぢゃう。でも、なんだかなぁ感 はかなりあるわな。なんちゅうか、大面白かったのみ以上、なんだな。新宿鮫のような冴えというか深みというかが無い。あっ、そういえば新宿鮫の新刊が本屋さんに並んでいたな。読みたいけど、英国中期出張の身ではまづ無理だな。だいたいは、まろさんの新刊『怪物』を探して深夜に近所の開いてる本屋さんを廻ったけどなかったのさぁ。そういう明確な目的を持って本屋さんに行くことがあんまし無かったので今回ひとつのことに気づいた。それはお店に置いてある文芸書単行本の種類がいかに少ないか、ということ。作家でいうとホントに売れてる一握りの人の本しか置いていない。これぢゃぁ、贔屓の作家さんが出した新しい本はNETで買うしか無くなってくるんだな。ま、いっか。でもがんばれ本屋さん。ではは。ありゃ、いつものようになにを書いているのかわからなくなってきた。すまんこってす。

  • 男と女の人物像や関係性がベタベタ。ハードボイルドというジャンルらしいが、二枚目でタフで頭が切れてニヒルである主人公が格好良く敵を倒していけば成立するジャンルなのだろうか?主人公の内面を描き出す丹念さがなく、ただ目先の派手で豪奢な雰囲気を楽しむだけの娯楽作品でしかない。

  • 時代を感じた。

  • ベタなハードボイルド。でも、そのベタさが心地いい。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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